今年1月、イギリス王室の主要メンバーから退き、財政的に自立すると宣言したヘンリー王子とメーガン妃(サセックス公爵夫妻)。新年早々大騒ぎとなったが、交際発覚から始まったメーガン妃に対する誹謗中傷が婚約、結婚してからも収まらず、他のロイヤル・ファミリーのメンバーたちとの関係など、さまざまな問題が解決しないことから、静かな暮らしを求めて王室離脱を決意したとみられる。
英王室の閉鎖性が浮き彫りに? ヘンリー王子とメーガン妃夫妻めぐる書籍の内容とは…
3月31日をもって王室の公務から引退し、「殿下」「妃殿下」の称号も返上した夫妻はまず、出会いの地でもあるカナダで長男アーチーくんと3人で新生活をスタート。
その後、メーガン妃の出身地ロサンゼルスに移住したが、直後から新型コロナウイルスによるパンデミックに見舞われた。夫妻はボランティア活動に従事し、高齢者や、持病を抱えて外出がままならない人々のために食事を配るNPO「Project Angel Food」に協力。4月の復活祭の時期に、マスクとゴム手袋をつけて各戸に調理済みの食事や救急キット、保存食料を配った。
夏にはロサンゼルス郊外のサンタバーバラに推定1470万ドルの豪邸を購入した夫妻は、9月にNetflixとドキュメンタリーやアニメーション、子ども向け番組などを制作する複数年の契約を結んだ。
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10月には愛息の名前を冠したチャリティNPO「アーチウェル」のインターネット公式サイト(https://archewell.com)が公開され、精力的な活動のニュースが続いたが、11月に「New York Timez」にメーガン妃が「私たちが共有する喪失(The Losses We Share)」と題したエッセイを寄稿。7月に第2子を流産していたことを公表した。流産した日の様子、当時の心境などを綴り、流産を経験した女性は大勢いるにも関わらず、あまり語られていないことに言及。パンデミックや黒人差別に抗議する「ブラック・ライブズ・マター」運動で社会が大きく揺れた今だからこそ、他人を思いやって「大丈夫ですか?」と声をかけること、痛みをシェアする大切さを訴えた。
不和が伝えられたロイヤルファミリーとの関係も少しずつ改善しているらしい。一部報道によると、ヘンリー王子は兄のウィリアム王子(ケンブリッジ公爵)と定期的に連絡を取り合っており、サセックス公爵夫妻はケンブリッジ公ご一家にクリスマス・プレゼントを贈ったという。
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