5歳の女の子ととーちゃんの日常描く
人気コミック「よつばと!」の最新刊コミックス15刊が約3年ぶりに2月27日に発売される!
「よつばと!」は、あずまきよひこ原作で「月刊コミック電撃大王」に連載中の人気のコミック。2003年に連載開始し、コミックスは2018年4月に第14巻が刊行されて以来、約2年10カ月ぶりの新刊となる。
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好奇心旺盛で元気いっぱいの5歳の女の子と、彼女を育てるとーちゃんとの何気ない日常やその周囲の人々との交流を笑いを交えてほのぼのと描いている。累計1370万部を突破するヒット作で、作中に登場する夏休みの工作で作られた段ボールの着ぐるみの“ダンボー”がさまざまなキャラクターグッズとして発売されているほどの人気を誇っている。
ほのぼのとは言っても、よつばの純粋過ぎる視点は大人としてハッとさせられるものがあるし、とーちゃんとの子育ては気づきを与えてくれるものがある。そして、そもそもとーちゃんとよつばは血の繋がりはないようであり、よつばは海外で拾われたようで、何か過去があるのかもと思わせられる。
風景はなかなか細かく描かれており、登場人物たちは写実的とは言わないまでも漫画的にそこそこリアリティがある。それに対して緑色の髪のよつばは造形もとても漫画的なキャラクターで、風景や他の登場人物と違和感があり、深読みすると「よつばは本当は実在しないんじゃ……?」とさえ思えてきてしまう。時には声を出して笑ってしまうぐらいコミカルな作品なのに、どこか手放しで笑ってしまえない微かな不安を感じさせ、それがまた作品の魅力になっているのだろうと思う。
新刊の説明には「変わる時代。変わらない毎日。変わる時代。変わらない毎日。深く、静かに、そして広く、長く読み継がれて18周年――。夏から始まったよつばたちの世界にも、いつしか冬が訪れる。そして、ある出来事をきっかけに小岩井家の日常が、優しく滲む。14巻に渡る穏やかな波のうねりが、光のように砕け散る15巻! 全256ページの増ボリュームで、約3年ぶりの新刊をお楽しみください。」とあり、何やら不穏な空気を匂わせている。どんな展開が待ち受けているのか? ファンとしてはとても気になるところだ。来月末発売の新刊を待とう!(文:入江奈々/ライター)
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