実話を元にした人間と犬の感動のドラマ
少年と犬の感動的な触れ合いを描いた日露共同製作の映画『ハチとパルマの物語』が今年の初夏、全国で公開される。このたび、30秒版特報が完成し、1月22日より前売り券が発売されることが決定した。
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本作は、1976年の旧ソ連時代にモスクワ国際空港に置いて行かれた忠犬「パルマ」の実話を基に描く。このたび公開された特報は、共作映画としては過去最高となるロシア全土1000館で上映されている予告篇を新たに編集したものだが、音楽は日本オリジナルの楽曲として堂珍嘉邦による主題歌「愛の待ちぼうけ」を使用している。
ムビチケ前売り券には2種類の特典がある。大館が映画のもう一つの舞台とされ、撮影も行われたことを記念し、秋田県内の劇場で購入したチケットには限定「ハチパル応援団エコバッグ」が付属。秋田を除く全国劇場では、秋田犬「もふもふフォルダー」となる。ともに数量限定なのでお早めに。
縦軸に犬と人間、横軸に親と子の関係を描く感動作
本作は、犬と人、親と子の愛を描いたヒューマンドラマ。冒頭、現代の秋田県大館市、秋田犬の里オープニングセレモニーから幕を開ける。
ロシアの空港で働くコーリャは、テレビで流れる秋田犬の話題に目を留める。ふと我に返ると、自分の小さな頃の犬との忘れられない思い出があふれてくる。
旧ソ連の空港で、飼い主とともにプラハに行く予定だったパルマは、搭乗のための書類不備で乗機を拒否される。飼い主は仕方なく、こっそりパルマを滑走路に放つ。パルマは空港に住み着き、毎日滑走路で飛行機を見上げ、2年間もの間、飼い主の帰りを待ち続けた。その姿はやがて空港のシンボルとなり、人々の心を打つ。
時を同じくして、9歳のコーリャ少年が空港に現れる。彼は母親を亡くし、パイロットである父親に預けられるのだが、母を失った悲しみと、良い思い出のない父親との生活ですっかり心を閉ざしてしまう。そんなコーリャとパルマは、孤独なもの同士の友情を育む。
ある日、空港に日本人に連れられた秋田犬が現れる。飛行機への搭乗を待つ秋田犬に、パルマは仲間を見つけたかのように走り寄るが、その傍らには優しい主人がいる。2人を見送るパルマの目に、この上ない寂しさが宿ることに、コーリャは気付く。コーリャはパルマに自分の姿を投影し、「飼い主のもとへ戻してあげたい」と、たくさんの人の協力を得て行動を起こす。
少しずつ心を開き始め、父親もコーリャに向かい合おうと努力する。そしていよいよパルマと飼い主の再会の日、パルマは嬉しそうだが、なぜかコーリャのもとを離れようとしない……。
監督は、アレクサンドル・ドモガロフ・ジュニア。出演は、ロシア国民的俳優で監督の父親でもあるアレクサンドル・ドモガロフのほか、渡辺裕之、藤田朋子ら実力派を起用。友情出演として、主題歌「愛の待ちぼうけ」を担当する堂珍嘉邦や、秋田犬「マサル」と過ごすスケートのアリーナ・ザギトワらが名を連ねている。
『ハチとパルマの物語』は初夏全国公開。
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