「春庭」は中止、でも「秋庭」開催の発表にファン歓喜!
オリジナルBLの同人誌即売会イベント「J.GARDEN50」が2021年10日10日に開催されることが発表された! ミニイベント「春のJ庭ぷち」も東京・大阪で開催!
「J.GARDEN」は“BLのコミケ”と言える同人誌即売会。ジャンルは元ネタのある二次創作BLではない、一次創作であるオリジナルBLコミックや小説が中心となっている。もともとBLは同人誌が盛んな文化で商業BLは作者自身が同人誌を出すことが多い。
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「J.GARDEN」では出版社から発売される商業コミックスの後日談などを作者本人が手がけた同人誌を頒布したり、商業デビューはしていない同人作家がオリジナルBLの同人誌を頒布していたりする。
これまで「J.GARDEN」はアマチュアもプロも一緒になって参加し、基本的には春と秋の年2回開催されてきた。「J庭」や「お庭」の呼称で親しまれ、それぞれの季節に合わせて「春庭」「秋庭」とも呼ばれている。しかし、今年の春の「J.GARDEN」は中止に。新型コロナウイルスの影響だけでなく、オリンピックの延期に伴い会場の都合がつかずに中止になったのだ。
2019年秋の「J.GARDEN47」までは主に腐女子のメッカと言われる東京・池袋にあるサンシャインシティの展示ホールで行われていたが、参加者が増えてきたことで、2020年春からは会場を東京ビッグサイトに移していた。しかし、その春は新型コロナウイルスの影響で中止に。秋は開催されたものの、コロナ禍なのでサークル募集数を減らし、参加者も減少。反対に感染症予防対策費はかさむことが予想され、BLファンの間では今後の開催が難しくなるのではないかと危ぶまれていた。
しかし、今年の秋庭「J.GARDEN50」が10月10日に東京ビッグサイトの西2ホールにて開催されることが決定! Twitterに掲載された「J.GARDEN」公式アカウントの決定情報に、BL作家たちからもBLファンたちからも喜びの声が沸き起こった。
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前回の「秋庭」は感染症対策も完璧で楽しいイベントに!
筆者は前回の「J.GARDEN49」に一般参加として行ってきた。感染予防対策は細心の注意が払われ、一般参加の待機列もソーシャルディスタンスが保たれ、入場前の消毒や検温などもばっちり。会場内はサークルの配置もソーシャルディスタンスだし、なんといっても扉が開放されていて風通しが良い。サンシャインの熱気ムンムンもテンション上がるものだが、コロナ禍においては風通しは重要。
それぞれのサークルでもコイントレイを使用して直接のお金の受け渡しを避けるなど、対策がなされていた。印象的だったのは即売会イベントではお馴染みの「最後尾札」も筆者が見た限りではなかったこと。最後尾になった一般参加者が次の最後尾へと手渡ししていくシステムの「最後尾札」は複数の人が次々に触れることになるので、感染予防のために撤廃したのではないかと思われる。
すべてにおいて、このイベントでコロナ感染者を出すものかというヲタクの気概が感じられた。それでいてピリピリとした空気はなく穏やかで、ソーシャルディスタンスはなされているが活気がなくて寂しいという雰囲気はなく、快適で楽しいイベントとなっていた。
今度の秋庭「J.GARDEN」も無事に開催されて、楽しいイベントとなりますように! それまでにコロナがいまよりも落ち着いてますように!! 心から願わずにはいられない!
「春のJ庭ぷち」は東京と大阪で開催予定!
ちなみに、春の「J.GARDEN」は中止だが、ミニイベントの「春のJ庭ぷち」は開催! SUPER COMIC CITY GYU!!2021(東京)と関西コミティア61(大阪)内で、プチオンリーとして開催される。日程は東京が2021年4月25日、大阪が2021年5月16日。
東京のスパコミでは通常の「J.GARDEN」ではできないパロディ系の作品も頒布可能ということだし、大阪のコミティアでは関西での開催だけに参加サークルの顔ぶれが違ってくるのではないかと予想される。ミニイベントではあるが、こちらも楽しみだ。感染症予防に十分留意して魅惑的なイベントを楽しもう! (文:牧島史佳/ライター)
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