地下鉄サリン事件の被害者がアレフの広報部長と旅に出る! アカデミー賞有力候補が遂に解禁

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AGANAI 地下鉄サリン事件 オウム真理教
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被害者自ら5年掛かりで完成させた渾身のドキュメンタリー

オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件の被害者自らが監督し、オウム真理教の後続団体Alephの広報部長と対峙するドキュメンタリー映画『AGANAI 地下鉄サリン事件』が、事件発生から26年後となる、来る3月20日に公開される。

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監督のさかはらあつしは、事件の後遺症でPTSD(心的外傷後ストレス障害)と神経への後遺症を抱えながら考え抜いた末、本作品で「地下鉄サリン事件とオウム真理教」と向き合うことを決意。真相を伝えるため妥協なく製作し、撮影開始より完成までに5年を要した。

本作品は、さかはら初の長編監督作にして、シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭にてワールドプレミア上映を実現。アカデミー賞の前哨戦と言われるIDA(国際ドキュメンタリー協会)長編ドキュメンタリー賞のショートリスト30選に、アジアで唯一選出された。さらに、アメリカのハリウッド・レポーター誌も2021年アカデミー賞有力候補として本作を紹介するなど、世界中から注目を集めている。

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地下鉄サリン事件後も信者でありつづける理由を問う

地下鉄サリン事件は、1995年3月20日の通勤時間帯に発生。オウム真理教の幹部たちが、東京・霞ケ関駅を通過する3つの地下鉄路線を走る5つの車両に、猛毒の化学兵器・サリンを一斉散布し、死者14人、負傷者6000人余りにのぼる大惨事を引き起こした。

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本作品では、当時の被害者であるさかはらが、Alephの広報部長・荒木浩とともに縁(ゆかり)の土地を訪ねる旅に出て、まるで古くからの友人のように対話を繰り返す。センセーショナルな演出を避け、犠牲者と加害者の立場の人生について考えさせる作品である。

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さかはら監督は、1966年生まれ。京都大学を卒業し、大手広告代理店の電通に入社したが、通勤途上で地下鉄サリン事件に逢い、退職。その後アメリカに渡り、カリフォルニア大学バークレー校にてMBA取得後、シリコンバレーのベンチャー企業に入社した。その頃、2001年にデビット・グリーンスパン監督の『Bean Cake』のプロデュースに参加し、カンヌ国際映画祭短編小説部門でパルム・ドール賞を受賞する。帰国後は経営と映画技術を教える傍ら、『お前なんかにお父さんと呼ばれたくないな』(12年)など短編ドキュメンタリー映画を製作。『AGANAI』は初の長編監督作品となった。

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『AGANAI 地下鉄サリン事件』は3月20日公開。

なお、オウム真理教については、内側から記録した森達也監督の問題作『A』がある。そうした傑作ドキュメンタリー映画はU-NEXTにラインナップ。 まずは無料トライアル