黒人ブラザーの理想的な移住先!?『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』新場面写真公開!

#SF映画#クエンティン・タランティーノ#サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス#ジャズ#ソウル・ミュージック#ミュージカル

サン・ラー
(C)A North American Star System Production / Rapid Eye Movies

不思議な生物が浮遊する美しい惑星を目撃せよ

土星出身の宇宙音楽王サン・ラーが脚本、音楽、主演を務めた映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』が3月5日に公開される。このたび、サン・ラーが宇宙探索の結果発見した幻想的な惑星の写真が公開された。

・土星人のソウル・パワーで衣服も吹き飛ぶ! 『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』演奏シーン公開

サン・ラー

その写真とは、アメリカにいる黒人ブラザーたちが移住するにあたり理想的な星を探すため、大宇宙議会・銀河間領域の大使サン・ラーが、自身のソウル・ミュージックを燃料に大宇宙を航行した末に発見した惑星を捉えたカット。地球上には存在しない植物のようなものが生え、幻想的で奇妙な生物らしきものが浮遊しているように見える。映画の冒頭に登場するシーンの一コマである。

サン・ラー

ブラックプロイテーション香る重要作品

本作品は、フリー・ジャズを大量に発表した土星からの使者、超現実的宇宙音楽の創造者であり、1993年に地球を去ったサン・ラーによるSF映画。いち早くミュージカル、SFオペラ、社会評論を組み合わせ、クエンティン・タランティーノらに影響を与えるなど、時代を超えた重要な作品とも位置づけられている。音楽は当時の黒人にとって政治的希望であり、本作品でも人種的抑圧から解放するための銀河間の兵器として位置づけられている。こうしたメッセージ性が持つ今日的な意義はかつてないほど高まり、1月29日の公開が予定されていた。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期され、ようやく3月5日に公開されることとなった。

サン・ラー

このたび上映されるのは、地球上に残されていた唯一の35mmプリントからのデジタルスキャンで、初めてオリジナルの画面サイズであるスタンダードサイズで製作されたもの。オリジナルのフィルムの状態を最大限再現するために一切レストアは施されていない。

サン・ラー

なお、上映劇場で販売中の劇場前売券は、通常料金¥1900(税込)のところ、¥1500(税込)とお得なうえ、土星直輸入(!)のサン・ラー コスモシールが付属する。

『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』は3月5日公開。

『スウィート・スウィートバック』などブラックプロイテーション見るならTSUTAYAレンタルで!

INTERVIEW