NASAエンジニアがハローワークで門前払い!?『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』謎の面接動画
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NASAのエンジニアが宇宙職業紹介所では門前払い!?
土星出身の宇宙音楽王サン・ラー脚本、音楽、主演による映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』が3月5日公開。今度は、サン・ラーが面接官を務める「宇宙職業紹介所」での面接シーンが解禁された。
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今回解禁となったシーンの舞台は、面接実施中の「OUTER SPACE EMPLOYMENT AGENCY」(宇宙職業紹介所)。“同じことの繰り返しで地球に飽きてしまったら、宇宙空間会社に申し込みにいらっしゃい”というBGMが流れる中、赤く個性的なロゴマークのある扉を開けると、土星から降臨した大宇宙議会・銀河間領域の大使サン・ラーが事務作業をしている。その背後では、女性職員のものらしき手がふわふわと動いている。
この紹介所を訪れたのは、NASAでエンジニアをしていたカーティス・ロックウェル。誘導装置M402は私が開発したんですなどとアピールしつつ、一家が路頭に迷うのは困るのでなんとか採用してほしいと懇願する。減給は覚悟していると意気込みを見せるカーティスに対し、サン・ラーの口から飛び出したのは、「給料というものは存在しない。“創造者”は報酬を受け取らない」という衝撃の言葉。
さらにカーティスを絶望の淵に突き落としたのは、扱う技術の内容だ。多重性制御、同位体瞬間移動、トランス分子化、周波数分極化、永遠の闇の銀河世界、暗黒と白い闇の銀河世界、無限大の統合という聞いたこともない技術だった! 動揺したカーティスは、「次の予定があるので失礼します」と、逃げるようにその場を後にするのだった。
かつてない分断社会のいまに一石を投じる70年代作品
本作品は、フリー・ジャズを大量に発表したサン・ラーによる1974年のアメリカSF映画だ。
黒人を人権抑圧から解放し社会的ユートピアへ導く手段として、銀河間を移動する“兵器”としてジャズ芸術が象徴的に用いられているのが特徴的で、いち早くミュージカル、SFオペラ、社会評論を組み合わせ、クエンティン・タランティーノらに影響を与えるなど、ジャンルも時代も超えた革新的な作品として再評価の機運が高まっていた。
当初、1月29日の公開が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期され、ようやく3月5日に公開されることとなった。
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