黒島結菜主演で名作照明と照明テクを学べるドラマがEテレで!
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文化教養とハートウォーミングストーリーを掛け合わせた意欲作
NHKのEテレで、ドラマ『ハルカの光』(全5話)を放送中。毎回名作照明が個性的なゲストとともに登場し、光の秘密に関わる文化と教養を伝えると同時に、見る人の心に暖かい明かりを灯す新感覚番組として話題になっている。
・おうちでシアターするなら目に優しく寛げる環境を。ルイスポールセンに学ぶ照明選びの視点
このドラマでは、デンマーク留学経験を持ち「ストーリーのある50の名作椅子案内」や「民藝の教科書」シリーズなどの著書で知られる萩原健太郎が照明監修を担当。ヤマギワが協力している。2月8日に放送された第1話では、アルテックのA330S ペンダント ゴールデンベルの暖かい明かりが、イッセー尾形演じる寿司屋の大将の妻との別れを癒やすエピソードを導いた。
黒島結菜が照明オタクとして毎回個性的なゲストに蘊蓄披露
このドラマは、周防正行監督『カツベン!』のヒロイン役で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した黒島結菜演じる照明オタクのハルカが主人公。
ハルカは、宮城で漁師の娘として育ったが、東日本大震災を経験し家や友人を失った。冗談好きで笑っていた母(山下容莉枝)からは笑顔が消え、ハルカ(10年前、田牧そら)も笑うことを禁じられる。仮設住宅で暮らし1年を経た頃、初めての漁から戻ってきた父(甲本雅裕)の漁り火の光に心を救われる。
やがて東京に出たハルカは、挫折しかけたとき名作照明を扱う専門店で、ベルトラン・バラスの照明ヒア・カムズ・ザ・サンと運命的な出会いをする。そんな中、名作照明店エクラ店長の西谷慎一(古館寛治)に誘われ従業員として1年を過ごしたハルカは、様々な客と真心を持って接することで客の心に明かりを灯し、自身も過去の心の傷を癒して成長していく−−。
約25分のショートストーリーながら、向田邦子賞受賞ドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』の矢島弘一の脚本が静かで味わい深い。第1話のイッセー尾形に続き、第2話で塩見三省、渡辺大知、第3話で駿河太郎、内田慈、第4話で緒川たまきといった個性的な面々の出演が予告されている。照明器具も、第1話でもアルヴァ・アアルトのゴールデンベルのほか、倉俣史朗のK-seriesもさりげなく紹介されたが、第2話以降もインゴ・マウラーやイサム・ノグチ、ポール・ヘニングセンらの名作が登場予定だ。
名作照明ドラマ『ハルカの光』はNHKのEテレで毎週月曜19時25分より放送中。過去の放送はNHKオンデマンドで配信中。(文:fy7d)
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