リアルと高画質バーチャルの掛け合わせが生む臨場感
映像がリアリティを持ち、その世界に「没入」できるための要素としては、画面の大きさや解像度、表示できる色の数(色域)、明暗の差(コントラスト)、動きのスムーズさ(フレームレート)など様々な要素で捉えられてきた。
・はじめてのホームシアター:画の迫力は“インチ”だけじゃ決まらない!?
しかし近年は、「没入」できる要素として、見る者が映像を一方的に受け取るだけでなく、見る側の環境や行為が反映されるような“主体性”が重視されるようになってきた。ゲームがその最たる例だが、一般的なコミュニケーションツールとしても、VR(仮想現実)やAR(現実拡張)が現実のものとなってきた。ドラえもんのひみつ道具「きせかえカメラ」は夢でなくなっている。
・CES 2021:コロナ禍の家電トレンドとは? 映画よりゲーム、ARに注目
今回発表されたHMD-VS1W(3月下旬発売)は、業務用と家庭用の両面で高画質を追究してきたJVCが放つヘッドマウントディスプレイだ。
・ごろ寝しながら大画面! 眼鏡のように掛けるだけのスマートグラス
高画質・高精細映像技術をヘッドマウントに応用
この製品は、従来のヘッドマウントディスプレイでは物足りなかった映像の視野角や解像度に本腰を入れ、水平視野角120°、高解像度パネル(片目:2560×1440、両眼:5120×1440)を実現。
また、一般的なゴーグルタイプと異なり、前面がハーフミラーとなっているため、現実世界も見渡せる。
映像は、従来のレンズを透過するタイプと異なり、ミラーを介して直接見ることができるため、周辺ぼけや色収差がなく、画素感のない自然なVR環境を実現するという。
当面JVCが想定するのは、インテリア・自動車内装等のバーチャルなデザイン検証や、自動車・フライト等の操作シミュレーター、医用機器や重機等の遠隔操作といったシミュレーションでの用途で、システム一式での受注販売になるとのこと。
ただ、オープンプラットフォームである位置トラッキングシステム「SteamVR Tracking System2.0」に対応しているとのことなので、汎用のトラッキングステーションと組み合わせることで、自分の位置や動きを反映させることもできるなど、市販のVRゴーグルのような楽しみ方も可能だろう。
音声については、ステレオミニプラグのヘッドホン端子と繋いで好みのヘッドフォンやイヤホンと繋ぐこともできる。(文:fy7d)
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
PRESENT
-
ダイアン・キートン主演『アーサーズ・ウイスキー』一般試写会に10組20名様をご招待!
応募締め切り: 2025.01.04 -
齊藤工のサイン入りチェキを1名様にプレゼント!/『大きな家』
応募締め切り: 2024.12.27