いい意味で自分と向き合える時間でした
柳楽優弥が主演をつとめる映画『ターコイズの空の下で』が2月26日より公開中だ。
弱冠14歳にして『誰も知らない』でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞し、その後もドラマや舞台など活躍の場を広げてきた柳楽。30代を迎えた彼が海外合作映画で初主演をつとめた本作は、日本・モンゴル・フランスの合作で、1ヵ月近いモンゴル・ロケ撮影が行われた。
ムビコレではそんな彼を直撃。モンゴルの星空の美しさや多様性に満ちた現場の魅力などを語ってもらった。
映画では、あるきっかけで、大企業の社長である祖父のためにモンゴルで人探しをすることになったタケシ(柳楽)と、道先案内人役を担う馬泥棒のモンゴル人男性との旅路をたどるロードムービー。途中さまざまな出会いを挟みながら、時にドキュメンタリー・タッチに、時に幻想的に、2人の旅の情景が描かれていく。
監督は、フランスを拠点に国際的な活躍をするマルチリンガル俳優・アーティストのKENTARO。彼の人柄に惹かれ、出演を決めたという柳楽は「ほんとに面白い人なんです。頭も良くて、いろんな引き出しを持っていて」と絶賛。そんなKENTARO監督の現場は、台本重視ではなく、その場で即興で決めていく場面が多かったそう。その撮影手法は、柳楽にある作品を思い出させたようだ。
「『誰も知らない』の時がそうでした。KENTARO監督も、カメラの横で『こういうふうに言ってみて』と指示する程度でした。僕は20代ではキャラクターが強い役柄が多かったので、この作品はいい意味で自分と向き合える時間でした。タケシという役柄を意識するよりも、自分と向き合えたというか。僕は決め込んでカチカチでやるより、その場で『こうやって』と言われるほうが、正直好きなんです。そういう演出でデビューしたからかもしれません」
本作で改めて「一旦空っぽな状態で現場に行って演出をしっかり受けること」の大切さを感じたという柳楽。インタビューではさらに、モンゴル人の共演俳優から受けた刺激や、モンゴル・ロケで印象的だったことなどを、彼らしい飾らない言葉で語ってくれた。
・モンゴル人俳優の身体の大きさにもビックリしたと語る『ターコイズの空の下で』柳楽優弥インタビューはこちら
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