たった1人の日本人の情熱が結実。ギレルモ・デル・トロをも驚嘆させた、世界に誇るストップモーションアニメ
日本人が独学で、7年を掛けて完成させたストップモーションアニメ『JUNK HEAD ジャンク・ヘッド』が、世界の映画祭で賞賛され凱旋帰国、3月26日に全国公開されることがわかった。
・映画『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』ヒュー・ジャックマンコメント
この物語は、遺伝子操作により長寿を得た人類が、その代償として生殖能力を失い、環境汚染、ウィルス感染により世界の人口は激減したという、どこか信憑性のありそうな場面設定で進行する。“主人公”は、人類を滅亡から救えるのは、地下世界に生息する繁殖能力を得た人口生命体マリガンにあるとして、地下迷宮へと潜入する……。
今回公開されたのは、本作品に登場する、不気味だけど可愛いキャラクター「地底生物・マリガン」たち。主人公のパートンが、地上世界の人口減少により、地下世界の生態を調査をしていく中で登場するキャラクターだ。
用途別に6種類が創造され、それ以外はクローンとされていたマリガンだったが、廃墟となった地下都市に変異体として生命を実らせた“木”が出現してからは、その“木”を中心に、独自の多様性を持つ生態系のマリガンたちが誕生した。
“生成システム”が生み出した知能や筋力の違う個性的な生物たち
男女のような形態はあるが生殖能力は機能していないという。この不気味可愛いキャラクターたちの一部をここでは紹介していこう。
まずは、生命の木(母体)。マリガンを生み出す生命の木になる母体で、一度死ぬことで樹状に変異し、数百のマリガン種子を実らせる。
博士/ドクター・ルーチー(写真・中央)は、脳を強化されたマリガン。知能指数650の助手サトウ(写真左・男型)、助手アダチ(写真右・女型)のほか、ペット的/IQ-P(アイキュウピー)ルーチータイプの頭部幼体を乗せた飼育バギーも写真に映り込んでいる。
これは、3バカ兄弟。博士によって1つのマリガン種子を3分割して作られたチョット頭の悪い兄弟だとか。
こちらはマリガン生命システムの生命の木として生まれた女形マリガンのニコと、その従者/ホクロ。
暗闇にいる異形種。いつも飢えているが狂暴性は無いとか。
高級食材クノコを見て奪おうとする関西弁詐欺師/トゥリーキー。
人間のクローンボディーに寄生させた子実体を高級食材クノコとして販売するきのこ屋/ピルツィーノ。
筋肉強化女型マリガン、バルブ村の女衆/マルギータ。見るからに恐ろしい存在だ。
アオムシのような形をしているが、色々な種に変異する可能性の有る小動物、ドラゴンクリッター。
巣穴を作り、触手を張り巡らせて獲物を待っている壁の怪物/デスワーム。
お尻は可愛い(?)が狂暴な性格の足いっぱい/スパイク。
出生不明な異形生物、トリムティ。皮膚がダイラタント特性を持ち、高速な弾も弾き返す。ちなみにダイラタント流体とは、急激な変形に対しては固体的に振る舞い、ゆっくりとした変形に対しては流動性を示す物体。水に溶いた片栗粉の上も走ることができるという。
ギレルモ・デル・トロ激賞のカルトムービー
本作品には、「不滅の意志と想像力が宿っている」とギレルモ・デル・トロが賞賛の言葉を寄せたほか、「ジャンクヘッドの想像力とスケールとディテールは驚異的だ。」(Dread Central〜米ホラーWEBサイト)、「素晴らしい冒険の世界。これを作った才能はずば抜けている」(Nerdist〜米オタクサイト)、「面白くてかわいくて不気味なディストピアの物語。本当にユニークだ」( SciFiNow〜英SFサイト)といった高い評価が各方面から寄せられている。
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