100年先の発明家を描くための独創的な演出を公開
イーサン・ホーク主演『テスラ エジソンが恐れた天才』が3月26日に全国公開される。それに先立ち、新しい場面写真が公開された。
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今回公開された写真が示すとおり、劇中では、テスラに好意を抱くJ・P・モルガンの娘アン(イヴ・ヒューソン)が物語の解説役として登場。Macのノートで時代背景を検索して紹介するが、これはテスラの頭の中ではPCや携帯電話が予見されていたとする演出だ。
また、書き割りを使ったカットも登場。これは、才能がありながらも浮世離れしたテスラの浮遊するような心象風景を表現したもので、本作品が単なる伝記ものではない、心象風景をも映像で表現した作品であることを暗示する。
テスラは才能に恵まれながら最後は資金難で苦悩しながらホテルで孤独な生涯を終えるが、それを象徴するような焦燥感に満ちたイーサンの顔も切り取られている。
マッドサイエンティストと呼ばれた男の光と影
本作品は、イーサン演じる主人公のニコラ・テスラは、人とのコミュニケーションが苦手であるがゆえに才能を世に広めることができずに破滅していく姿を描く。
1856年7月10日にオーストリア帝国(現・クロアチア)で生まれたテスラは、1887年にテスラ電灯社を設立、今日の電気の基礎となる交流電気方式をはじめ、数多くの発明を成し遂げる。無線送電やロボットなど、未来を予測した研究を次々発表。電力システム、ラジオ、ラジコン、噴水、電気モーター、点火プラグなど、今や私たちの生活に欠かせない数々の発明を行った「偉大な人物」という評価とは裏腹に、「孤高」「異端」「狂気」といった代名詞とともにマッドサイエンティストと呼ばれるダークな側面を描くことで、ヒューマンドラマとしての魅力たっぷりに仕上げた。
『テスラ エジソンが恐れた天才』は3月26日に全国公開される。
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