森川智之がMCのBL談義番組、第3回はBL漫画家・瀬戸うみことトーク!

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コミック☆プリンスカフェ 乙女st.店 セカンドシーズン
日テレプラス「コミック☆プリンスカフェ 乙女st.店 セカンドシーズン」公式サイトより

『コミック☆プリンスカフェ 乙女st.店 セカンドシーズン』第3回をリポート!

“BL界の帝王”の異名を取る人気声優・森川智之がMCを務める、BL好き必見のTV番組『コミック☆プリンスカフェ 乙女st.店 セカンドシーズン』の第3回が放送された。森川智之がBL談義するカフェのマスターで、「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」の波羅夷空却役などの人気声優であり筋金入りの腐男子だと公言する葉山翔太がカフェ店員としてサポートする。常連客は2人ともBL好きのおかずクラブのオカリナとゆいPだ。

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毎回BL作家をゲストに迎えてトークを展開し、今回のゲストは『カスタマスカレード!』シリーズや『ライフisオンリーわん!』などの人気BL漫画家・瀬戸うみこ。作品の誕生秘話やプライベートについても披露した。

カスタマーセンターで働いていた経験から生まれた『カスタマスカレード!』

『ONE PIECE』や『HUNTER×HUNTER』といった少年漫画も好きという紹介で瀬戸うみこが登場。今回も作家の顔は隠されていた。

通販会社のカスタマーサービスを描いた人気作の『カスタマスカレード!』を手がけたきっかけを聞かれると、瀬戸は漫画を描く前はカスタマーセンターで働いていたと言い、顧客からの苦情などの応対でいつもビクビクしていたと話した。タイトルの『カスタマスカレード!』は、人間の持っている仮面をテーマにしたいという思いをこめたという。

じれったいのが好き、発言に一同共感!

キャラクター作りに関しては、一人のキャラクターを作ってからお似合いの相手の子を作っていくのだとか。『カスタマスカレード!』は片や社長の息子で一方はニートでギャップがあることについて、瀬戸は、江藤(ニートのほう)は日本人が共感できるキャラクターなんじゃないかと話した。すると葉山はすごく共感したとコメントし、ベッドから出られなくなって、いったん人とおしゃべりできなくなるともう話せなくなると熱く語った。

また、瀬戸は江藤の成長していく姿を描き、相手の岸本はかっこつけてないのに自然体でかっこいい姿を描いたことを話すと、森川が2人のラブストーリーについてじらしが絶妙なことについて言及。瀬戸のじれったいのが好きだという言葉に一同は共感の嵐! みんなじれったいのが好きだと興奮して語った。

「キャラクターが勝手に動き出す」説は本当!?

また、瀬戸は泣き顔が性癖で、泣いている顔を見ているだけで自分も泣いてしまうと話した。それを受けてオカリナがよく漫画家が言う、創作過程でキャラクターが勝手に動き出すという話の実際のところを尋ねると、瀬戸はキャラクターが会話をし出す話が本当であると答えていた。

ここで番組恒例のカフェタイム。はちみつが好きという瀬戸のために用意されたハニーラテがみなに提供された。一息入れたあとは瀬戸が漫画家になるまでトークを展開。昔から漫画が好きで高橋留美子や浦沢直樹などの少年漫画もよく読み、とくに『犬夜叉』が大好きだったのだとか。森川が「奈落(役)です」というと、(出演者として)どこでもいると突っ込みが入った。

20代後半から独学で漫画を描き始めたという瀬戸、BLとの出会いは?

漫画は読むばかりだったが超多忙な仕事から転職して時間に余裕ができた20代後半のときに独学から漫画を描き始めたという瀬戸。みな驚いたが、瀬戸は逆に20代後半からでも漫画家になれるとポジティブにコメント。BLとの出会いはふと手にした本が、もともと好きなキャラクター同士がキスしてるものだったのでビックリしたが、そこから世界が広がっていったことを話した。

番組後半は生アフレコのコーナーに。すでにドラマCD化されている『カスタマスカレード!』ではなく、瀬戸の新刊となる『明日の君に、言いたい事がある。』の悠晟役を森川、カナ役を葉山が担当。タイムリープして事件の謎に迫る作品で、ある決意をするドラマチックなシーンが演じられた。熱のこもった演技による感動的な展開に、オカリナはこれは泣くなと涙をこらえていた。感想を聞かれた瀬戸もすごく素敵で言葉が出ないと感無量ななことを伝えた。

みなが感動に包まれたところでおかずクラブのBLホットラインのコーナーに移り、それぞれのおすすめベスト3を紹介。オカリナは幼馴染ものが好きとのことで3位は『彼のいる生活』、2位『凪子の話』、1位『4月の東京は…』をチョイス。(有名な人気作の3位、1位も良いけど、2位の『凪子の話』も良作だから筆者もオススメ! ハンカチ必携!)ゆいPは3位『テンカウント』、2位『めぐみとつぐみ』、1位『花は咲くか』を選んでいた。おかずクラブだけでなくアニメイト池袋本店の店員による2021年注目作も紹介。『セラピーゲーム リスタート』『鯛代くん、君ってやつは。』と、星野リリィの連載中の『涯外殻の番人』が取り上げられた。

YouTube配信など瀬戸のプライべートが明かされた!

トークに戻って、瀬戸の仕事場の写真を披露しながらプライベートについてのお話。瀬戸はこたつで座椅子に座り、時間を決めずにマイペースに描いているのだそう。モニターの前に立派なマイクが設置された写真も映し出されて理由を聞かれると、瀬戸はYouTube配信もしていることを明かした。しかし、しゃべりながら描くことが苦手でマイクはあまり使用していないのだとか。また、ガムテープが巻かれたボロボロの椅子の写真もあり、ひじ掛けが壊れてケガもしたが、愛着があってなかなか手放せないことも語り、愛情深い性格であることも垣間見せた。

話は尽きないが、そろそろお会計の時間に。お代は瀬戸が直筆のイラストでお支払い。時間がなくてマジックだけで描いたというが、そうとは思えないかわいい江藤さんに一同も喜んでいた。

アフタートークでは森川が番組を振り返って三者三様だったが、共通することもあったとコメント(第1回は一穂ミチ、第2回はカシオがゲスト)。またおかずクラブの2人が本当にBLが好きだというと、葉山は(おかずクラブに)負けないようにいってやろうと思ってたんだけどと苦笑した。最後に「これからもBL業界が盛り上がっていくといいですね。またのご来店をお待ちしておりまーす!」と締めくくった。

BL作家の素顔を知ることができ、BLトークにわくわくする貴重なBL番組。次回はあるのだろうか? これからもどんどん続いていろんな作家に登場してほしいところ。今後にも期待したい。なお、再放送は5月21日21時30分の予定だ。(文:牧島史佳/ライター)

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