人気ドラマ『私のIDはカンナム美人』の“江南美人”って?
2018年に韓国で放送されたドラマ『私のIDはカンナム美人』は、ASTROウヌの初主演とあって放送前から多くの期待を集めていた作品だ。
本作は、韓国発のWEB漫画サイト「WEBTOON」にて連載された「私のIDは江南美人」が原作なのだが、日本語翻訳版の「私は整形美人」から知った筆者は、タイトルの違いに別作品かと勘違いした。“江南美人”とは、整形を繰り返す女性を揶揄する呼び方らしく、江南(カンナム)区に美容整形外科が多くあることから来ているらしい。
・癒し系俳優チ・ヒョヌが本領発揮! 男女3人のスリリングな愛憎劇
幼い頃からの容姿コンプレックスにより、整形手術を受けた主人公カン・ミレ(イム・スヒャン)。生まれ変わった姿で大学に入学したミレは、正真正銘の天然美人ヒョン・スア(チョ・ウリ)と出会い仲良くなる。順風満帆なキャンパスライフを描いた矢先、ミレは新入生の中に中学の同級生であるト・ギョンソク(チャ・ウヌ)を見つけてしまう。整形バレを恐れたミレは、過去の自分の姿を知るギョンソクに秘密を隠すよう頼み……。
整形したヒロインに待ち構えていた試練とは?
主人公ミレは、過去のイジメから整形して理想の容姿を手に入れるも、他人の容姿に点数をつける癖があり、もともとの自信のなさが見え隠れするキャラクターだ。整形後のミレを美人女優のイム・スヒャンが演じたとあって、「あれがキレイなのか?」とつぶやくモブに思わずツッコみたくもなったが、あくまでミレは中の上くらいの容姿という設定らしい。
そして、ミレと相反する天然美人のスア。スアは良く言えば“小悪魔”、悪く言えば“嫌な奴”で、表向きはミレの友だちとして振る舞うも、内心では整形美人を毛嫌いしており、何かにつけてミレを陥れようと企むのだ。ミレの整形を見抜いていながら、わざとみんなの前で「ミレも天然(美人)でしょ?」とのたまうシーンは見ていて実に腹立たしく、まさに同姓に嫌われるタイプの天然美人である。
スアがミレを嫌う理由もミレに否があるわけでなく、ただただミレが不憫なのだが、スアの天然美人なりの苦悩や、外見に囚われてしまった経緯には同情の余地が無いこともなく、憎み切れないのも事実だ。“外見だけで中身が伴わないと意味がない”ということを体現するキャラクターでもあり、イライラするかもしれないが是非ともスアに注目して見てほしい。
本作初主演のASTROウヌがツンデレ系イケメン男子を熱演!
ギョンソクは感情を表に出さないクールなイケメン男子で、小悪魔スアの術中にも唯一ハマらない外見も中身もそろった出木杉くんだ。ミレの悪口やセクハラまがいな発言をする男にはとにかく容赦がなく、顔に似合わずわりと喧嘩っ早いが、ミレの外見だけでなく中身も大好きということが伝わり、ミレがうらやましくてしょうがない。そんなギョンソクを“顔天才”ウヌが演じるのだから、ウヌペン(ウヌのファン)の方たちはまさに必見である。普段のASTROメンバーたちとはしゃぐ姿と相反したクールな演技に、良い意味でギャップを覚えることだろう。ウヌは、4月23日にMnetで日本初放送となる『女神降臨』にも出演しているので、本作でウヌを知った方はこちらの作品も注目だ。(文:斎藤好花/ライター)
『私のIDはカンナム美人』
Netflixなどで配信中
DVD-BOX 1&2/各18,700円(税込) レンタルは全12巻(24話) レンタル中
発売元:「私のIDはカンナム美人」日本語版製作委員会
販売元:TCエンタテインメント
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