生き延びるために必要な力とは? 種の存続をかけた決死の闘い描き大絶賛された独創的アニメがついに!
#SFアニメ#アニメ#ファンタスティック・プラネット#フランス#みうらじゅん#日本沈没#映像研には手を出すな!#湯浅政明#進撃の巨人#風の谷のナウシカ
「シュールで独創的な世界。生き延びるには想像力しかない」
アニメーション作品として初めてカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞したカルトSFアニメ『ファンタスティック・プラネット』が、5月28日より初めてDCP上映される。このたび、新ビジュアルと新予告編が公開され、著名人からは推薦コメントも寄せられた。
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公開されたビジュアルは、真っ青な肌で赤い目をした巨人ドラーグ族の少女・ティバが、オム族のテールを手のひらに載せて見つめあう絵を大きく採用。
また、予告編では、ドラーグ族とオム族が対立するシーンが切り取られる。そしてラストは、アニメ監督の湯浅政明のコメントで締めくくられている(https://youtu.be/962nk4q7dEw)。
湯浅監督は、アニメ『映像研には手を出すな!』が第24回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門を受賞したほか、Netflixオリジナルアニメシリーズ『日本沈没2020』の第1話『オワリノハジマリ』が、アヌシー国際アニメーション映画祭2021のテレビ部門コンペティション作品にノミネートされている。
湯浅は本作について、「ボスやシュルレアリスムにも通じる、並ぶもののない、シュールで独創的な世界。そこで起こる対立・闘争・変化の渦へ我々は投げ込まれる。人間も家族も社会も出てくるが、物質、特徴、 習慣、精神世界もこことは大きく違う。簡単な答えはない。生き延びるには、ひたすら起こる出来事からそれを探り続けてゆくしかない。それは我々にも必要な力、想像力だ」とコメントを寄せた。
一方、イラスト等で長きにわたり幅広く活躍しているみうらじゅんは、この作品を未見だったと言い、「その存在は当然、存じておりましたが、こんなに面白い作品だったとは! 百聞は一見に如かず。あなたもこの機会に是非体験されてみてはいかがでしょう?」と推薦コメントを寄せている。
半世紀近くを経てもSFアニメのパイオニアとして君臨
本作品は、フレンチSFのパイオニアであるステファン・ウルの原作小説「Oms en Série」を映画化したもの。ブラックユーモアあふれる幻想的な絵の書き手として知られるローラン・トポールが、実に4年の歳月を掛けて原画を描き、鬼才ルネ・ラルーが監督・脚本を担当して、“切り絵アニメーション”という手法を用いて1973年に映画化した。音楽は、ジャズピアニストのアラン・ゴラゲールが手掛け、そのロック・サウンドが映像により一層サイケデリックな印象を与えている。
この作品の舞台は、地球ではないどこかの惑星。真っ青な肌に赤い目をした巨人ドラーグ族と、彼らに虫けらのように虐げられる人類オム族が住んでいる。ある日、ドラーグ人の知事である娘ティバは、ドラーグ人の子どもたちにいじめられ母を亡くしたオム族の赤ん坊を拾い、テールと名付けてペットとして飼うことになる。そこから、巨人ドラーグ族と人類オム族による、種の存続をかけた決死の闘いがはじまる……。
その独創的でファンタジックな世界観は、瞬く間に批評家・観客たちを魅了。カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞してからは、フランス国内だけに留まらず、イタリアのトリエステSF国際映画祭で特別賞、アメリカのアトランタ映画祭でアニメーション映画のグランプリ、テヘラン児童映画祭では大賞を受賞するなど、世界中で高い評価を得た。
日本でも85年の劇場初公開以来カルト的な人気を誇り、20年12月に東京・渋谷で行われた1週間限定上映でも満席回が続出。『風の谷のナウシカ』や『進撃の巨人』になぞらえる人もおり、作品誕生からまもなく半世紀を迎える今、なお新たなファンを獲得し続けている。
なお、4月30日までは、渋谷HUMAXシネマ劇場窓口でオリジナル T シャツ付き特別鑑賞券を販売。上映期間中は、オリジナルステッカー付ドリンクの販売も予定している。
『ファンタスティック・プラネット』は5月28日に公開される。
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