K-POP異例のチャート逆走劇! 今さら聞けないBrave Girlsの魅力とは?
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10代花盛りのK−POPアイドル界に異変
アラサー4人組K-POPガールズグループBrave Girls(ブレイブガールズ)が、10代で次々デビューする百花繚乱のK-POPアイドル界で“異変”を起こした。ある動画がアップされてからたった1ヵ月で、万年チャート圏外だった彼女たちが1位に上り詰めたのだ。
日本でもSNSなどで目にすることが多くなりご存じの方も多いかと思うが、異例のヒットの背景には、SNS時代ならではのバズり方のほかに、「一所懸命頑張っていれば報われる」を体現した感動的なエピソードが背景にあった。
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5つの主要歌番組をオールキル! BLACKPINKロゼも食う
話題のその曲とは、Brave Girlsの「Rollin’」。トロピカルハウスを取り入れたEDMで、軽快かつ清涼なサウンドとメインボーカルのミニョンを始めとするメンバーの透き通ったヴォーカルが特徴だ。
所属事務所Brave Brothersが2017年に作った曲で、発売当初は注目されなかったが、軍隊の慰問公演の映像が注目を浴びて人気に火がつき、チャートを逆走、グループ初のNo.1ソングとなり、しかも歌番組6冠を達成した。
3月14日に『人気歌謡』で1位を記録すると、『THE SHOW』、『SHOW CHAMPION』、『M COUNTDOWN』、『ミュージックバンク』で1位となり、見事に主要歌番組すべてを制覇する“オールキル”を達成。Black Pinkから待望のソロデビューとなったロゼや、IUの新曲など、並み居る強豪を抑えての栄冠だった。
解散を決意した直後に起きた奇跡、1本の動画がきっかけに…
Brave Girlsは、2011年にデビュー。しかし芽が出ず、現在のメンバーを含む5人を加えた7人体制で16年に第2期がスタートした。さらに17年に第1期メンバーの2人が脱退して5人体制になり、「Rollin’」でカムバック(新曲をひっさげてプロモーション活動をすること)するが、振るわず。そして、18年にハユンが脱退して、現在の4人になった。
昨年の20年、満を持して新曲「We Ride」を発売するも、注目されずに終わった。そして今年の2月23日、メンバーたちは話し合った後に解散を決意。この時点で、メンバーのうち2人はすでに宿舎を出るべく荷物をまとめていたという。
ところが、24日ある動画がYouTubeにアップされ、瞬く間に拡散されて話題になる(https://www.youtube.com/watch?v=cfHWIqJkEf4)。
動画自体は、様々な音楽番組や投稿動画などのダイジェスト。下に視聴者コメントが併記されるいわば「ニコニコ動画」のようなスタイルだが、音声は軍人たちによる歓声そのもの。その凄まじさが尋常ではない。映画『太陽の末裔』でRed Velvetが登場した慰問のシーンの熱狂ぶりが決して大げさではないとわかるだろう。
Brave Girlsは、慰問公演に実に62回足を運んだという。とはいえ、この慰問公演の動画が、曲の発売から4年を経た今になってなぜ公開されたのか? その理由は、当時は軍の中で携帯を使うことができなかったので、いまになってSNSにアップされたからだという。
たちどころにブームを巻き起こした「Rollin’」。しかしメンバーたちは、あまり期待するとまた傷つくだけだからと大喜びはせず、当初は代表からファンに向けて感謝のコメントが出た程度の反応しか見せなかった。しかしわずか1ヵ月で事態は一変する。
「Rollin’」の魅力
今回の快挙は、慰問公演の熱狂的な動画がアップされて人々が感激したことだけが理由ではない。水を得た魚のように嬉しそうにパフォーマンスするメンバーの姿や、なじみやすい曲と誰でも踊れるダンス、そして曲の内容も今の時期にマッチしていたからだと言えるだろう。
会えないことでより深まるパートナーや友だち、家族などへの一途な思い。そして、誰でも見てすぐに踊れる“ポイントダンス”は、慰問公演を見た軍人たちによって先輩から後輩へと受け継がれ、コロナ禍で思うように会えない人々の心情とも合致した。
耳の脇に開いた腕をひらひらさせる「エイダンス」や、両腕を真っ直ぐ開いて腰を回す「カカシダンス」。カカシダンスは、オリジナルは椅子の上に立って行っていたが、転落することもあったので、今回はフロアで踊っている。「なくなってよかった、プレッシャーから解放された」とメインボーカルのミニョンは言う。
長い下積みを経たメンバーそれぞれの思い
「この4年でたくさんの変化がありました」と感慨深く振り返るメンバーたち。リーダーでメインボーカルのミニョンは、90年生まれ。自分が続けているせいで他のメンバーに迷惑を掛けているのではないかと気にしていたという。
ニコニコ笑顔が人気のユジョンは、91年生まれ。センターでサブボーカル。彼女の個人Instagramを時系列で見ると、どんな心境で過ごしてきたのかが想像できる。
「自分たちだけでなく周りや両親も辛かったので、いままでこの道を選んだことを後悔していた」と言うとおり、2月16日にアップされた第2期の5周年を祝う写真の物憂げな表情は、すでに解散を決めていたのであろう、今見るとなんとも言えないカットだ。
大きな瞳のウンジは、92年生まれ。メインラッパーでサブボーカル。テレビで脚光を浴びたシーンとしては、最強ガールズグループを決めるサバイバル番組「QUEENDOM」で、パク・ボムの代打としてダンスを披露したのが記憶に新しい。
幼い頃からこの仕事をしてきた彼女は、「転職を考えても外にできることがありませんでした」と言い、ただしアパレルに興味があったのでそこで事務を始めていたようだ。
そしていつもクールな表情のマンネ(年下)で93年生まれのユナは、リードラッパーでリードボーカル。歌番組で1位を獲得したときは、普段めったに泣かないのに号泣し、他のメンバーが驚いていた(冒頭写真)。「少し怖くもありますが、軍人の皆さんに感謝したいです」と語った。
夏らしい曲でのカムバック目指す。昨年の曲も逆走へ!
その「Rollin’」のミュージックビデオは、YouTube動画再生回数が1000万回を超えた。「4年前の曲を再び披露するとは思っていなかった」という彼女たちは、「イベントの女神」から「チャート逆走の伝説」を紡いだ。
「歌番組はイベントと違ってカメラも多いので緊張する」と言いながらも「寝る間も惜しんでもう一度練習した」というメンバーたち。当初はちょっとふっくらしていたウェスト周りも、出演回数を重ねるうちにスリムで引き締まっていった。
そして、「Rollin’のような爽やかな曲で夏にでもまたカムバックしたい」と言う彼女たちだが、すでに、特段のプロモーションのしていないにもかかわらず、昨年リリースした「We Ride」が急上昇中。昨年ブームになったシティポップ調のレトロサウンドが心地よい。
そして、この4月1日に登録されたばかりのBrave Girls公式YouTubeチャンネル(https://youtu.be/jpp_3pet55k)でもこの『We Ride』 (2021Ver.)が徐々に注目を集め、YouTube再生回数15万回を超えてきた。
このような「逆走」現象は、以前にもあった。14年に発表したEXIDの「UP&DOWN(ウィアレ)」(日本デビューは08年8月 https://youtu.be/WuhN1vz8uvY)も慰問公演の動画がきっかけで同じような逆走を実現している。しかしこちらはチャート1位に至るまでには半年ほどかかっている。
なお、2016年のLABOUMの「Journey to Atlantis」も上昇中。覚えるのが大変なほど新人ガールズグループが次々に登場する今、ベテラン勢によるSNS時代ならではの逆走が今後も現れるかも。(文:fy7d)
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