本国チェコでドキュメンタリーとしては異例の大ヒット
大人でもスマホ依存・ネット依存からなかなか抜け出せない昨今、コロナ禍・外出自粛の影響を受けて「SNSを見る時間が増えた」という人も多いのではないだろうか? それはケータイを持つことが普通になった10代の子どもたちにとっても同じこと。未成年者にとってネットの世界がいかに危険かをありのままに映したチェコ発のドキュメンタリー『SNS-少女たちの10日間-』が4月23日より公開。その恐怖を身をもって体験した出演者3人のインタビューは、便利さと裏腹の問題点を浮かび上がらせる。
12歳の女の子がSNSで“友達募集”……警察を動かした前代未聞の問題作/『SNS-少女たちの10日間-』インタビュー
本作の撮影スタジオに用意されたのは、本物そっくりな3つの子ども部屋と複数のモニター。そこに幼い顔立ちの女優(実年齢は18歳以上)3人が集められ、12歳のフリをしてアカウントを作成。SNSで“友だち募集”し、10日間に渡りその様子を撮影するという、前代未聞の企画だ。
アカウントを開設した直後から、成人男性が次々とコンタクト。本編では男性たちのメッセージやビデオチャットのやり取りの一部始終を、モザイク等の加工を施した上で公開している。「彼らとやり取りする際、何を書いていいか、何を話すべきではないのかなど、私たちは厳格なルールに従っていました。それでも信じがたい状況に陥ったのです」
相手が未成年であるにも関わらず、男たちの誘いや要求は徐々にエスカレート。欲望にまかせ、容赦なく性的なメッセージや動画などを送りつけてくる。すべてが撮影されているとも知らずに……。「これまでの人生で最も大変な仕事でした。毎日、明日はこれ以上ひどいことは起こらないと自分に言い聞かせました。ところが毎日、それが間違いだったと気付かされるのです」
撮影開始から10日経った頃には、なんと2458人もの男性が彼女たちに接触。現代の子どもたちが直面する危険をありのままに映し出したこの“リアリティーショー”は、SNSと常に接している「ジェネレーションZ」世代やその親たちに恐怖と共に迎えられ、本国チェコでドキュメンタリーとしては異例の大ヒットを記録した。
もし自分が子を持つ親であったなら、本作を子どもに見せたい、一緒に見たいと思うだろうか? そんな疑問すら湧いてくる本作に出演した、勇気ある女優たち。映画の本編でも語られることのなかった、撮影後の3人の本音に迫るインタビュー全文はこちら。
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