みんなに読んで欲しい! 『いっしょにあそぼ』のBL作家・ギミーにインタビュー! <後編>

#BL#いっしょにあそぼ#ギミー#ボーイズラブ#ラブラブリバップルアンソロジー【HEART BEAT】

いっしょにあそぼ
『いっしょにあそぼ』ギミー
(C)ギミー/東京漫画社
いっしょにあそぼ
ラブラブリバップルアンソロジー

私のリバなのでいつもの感じなんですけどね(笑)(ギミー)

広くみんなに読んで欲しい、筆者が好きなBL作家をご紹介! <前編>から続いて、2018年に東京漫画社からデビューコミックス『いっしょにあそぼ』が発刊されたギミーのインタビューをお届けする。デビュー秘話や好きな設定、新作についても語ってもらった。

・みんなに読んで欲しい! 『いっしょにあそぼ』のBL作家・ギミーにインタビュー! <前編>

――『いっしょにあそぼ』の表題作はほのぼのとしたかわいい話ですけど、所収の『やさしいぼくら』もかわいい男の子たちのお話ですね。

ギミー:『やさしいぼくら』のほうが先に描いた作品で、初めての商業オリジナルBLでした。いやぁ~描くのが大変でしたね。プロットだけで半年くらい悩んで。

――産みの苦しみだったんですね。そもそも、商業デビューのきっかけはどういう経緯だったんですか?

ギミー:二次創作で描いたものを編集の方が読んでくださったみたいで、声をかけて頂きました。もともとBLが大好きだったから、いつも作品を読んでいた東京漫画社さんから声をかけてもらったときは舞い上がりました。仕事しながら漫画を描くのは本当に大変でしたが。

――どういったところが一番大変でしたか?

ギミー:ストーリーの展開を作ることに、本当に苦労しました。一つ一つのシーンはいつも妄想してることではあるんですけどね。リバ(BLにおいて受けと攻めの役割が固定されていないこと)は常に考えてることなので(笑)。主人公たちにはあらゆる可能性を持っていて欲しいんです。なんならリバの描写はなくてもいいくらいなんです、私は。片方が反対もやってみたいって言ったら、相手がOK出してくれたらそれだけでいいんです。

――でも、『やさしいぼくら』はちゃんとリバシーンを描いてくれてますよね。私もリバ大好きなので嬉しかったです!

ギミー:単行本にするときに1話分足りなくて描くことになったときに、後日談でもスピンオフでもまったく違うカップルでもいいっていう3つの選択肢があって、それなら彼らの後日談を描こうと思ったんですよね。リバ前提で描いたから心残りだったんです。だから彼らのリバ回を描きました。

――ありがたいです!

ギミー:リバは地雷という方もいますけど、結構、「抵抗なく読めました」という感想をもらったりするので嬉しいです。

――ギミー先生の世界観というか空気感があるから抵抗なくスルッと読めるのだと思います。ほんわかしてて独特の雰囲気がありますもんね。実は『いっしょにあそぼ』のコミックスはフォロワーさんから強くおすすめされて読んだんですが、読んでみるとやってることはエロなのにほのぼのしてるし、もうひとつはリバだし、おお~、なんだ、この作家さんは! と思いました!

ギミー:ありがとうございます。リバはやっぱり少ないですしね。やっと少しずつ増えてきましたが。一昨年から昨年、BLは3Pブームって感じでしたが、ひっそりとリバもあって。ちょっとずつリバを描きたい人も読みたい人も増えてきた感じで嬉しいです。リバ・アンソロの同人誌もでますしね!

――ギミー先生も寄稿された『ラブラブリバップルアンソロジー【HEART BEAT】』(4月25日発売)ですね!めちゃめちゃ嬉しいです! リバのアンソロの同人誌なんて珍しいですよね。

ギミー:これ全部、リバだなんて、いいの? って喜んじゃいますよね(笑)。それぞれ作家さんが1作品10ページ以上描かれているので、読み応えもあると思います。発起人の日野雄飛先生のお顔が本当に広くて、豪華な先生たちが描かれていて、そんななかに私も混ぜていただいて恐縮です。

ラブラブリバップルアンソロジー

『ラブラブリバップルアンソロジー【HEART BEAT】』

――ギミー先生の参加が本当に嬉しいです! ギミー先生がとくに読みたい作家さんはいらっしゃいますか?

ギミー:そうですね、みなさんなんですけど、松本ノダ先生や本山あこ先生、あと今井ささる先生の作品が気になってます。

――商業でも活躍してる先生方もたくさん参加されていますよね。ギミー先生は久しぶりの作品ですが、まったく新しいカップルなのでしょうか?

ギミー:そうです。単行本のキャラクターでも、新しいオリジナルでも良いと言われたのですが、単行本の2作は個人の同人誌を出していたので、今回はまったく新しいオリジナルを描きました。ページ数は薄い同人誌1冊分くらいはあると思います。まあ、私のリバなのでいつもの感じなんですけどね(笑)。

――ギミー先生のリバ大好きなので嬉しいです。今後、商業コミックを描かれる予定はないのでしょうか?

ギミー:今のところはないですね。またお声をかけてもらえれば、という感じで。漫画は1人でゼロから生み出すのが本当に大変だと痛感しているので。短い時間を切り取って描くのは好きなんですけど、それを繋げてストーリーにするのが苦手なので、同人誌やSNSで活動するほうが性に合ってると思いますね。最近は絵もなかなか描けないでいるんですけど。

――ギミー先生がストレスなく活動されるのがファンとしても一番望むことです。まずは『ラブラブリバップルアンソロジー【HEART BEAT】』でギミー先生の作品を読むのが楽しみです!

ギミー:ありがとうございます。リバが好きなので、もし第2弾があるならお願いして描かせてもらいたいですね。

――ぜひ、描いて欲しいです! 期待しています。本日はありがとうございました。

(文:牧島史佳/ライター)

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<プロフィール>
ギミー
岡山県生まれ。2005年頃から二次創作の活動を開始。2018年『やさしいぼくら』を東京漫画社のBLコミック誌「cab」に発表、商業デビューを果たす。同年、同作を所収したコミックス『いっしょにあそぼ』を発刊。

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