「いけちゃんとぼく」でキャラ声初挑戦の蒼井優が、愛の深さに感動！

2009.06.19

6月20日から公開となる『いけちゃんとぼく』。人気漫画家・西原理恵子が初めて手がけた絵本を映画化した感動作で、“ぼく”こと小学生のヨシオと不思議な生き物・いけちゃんとの交流が抒情豊かに綴られていく。主人公ヨシオを見守る“いけちゃん”の声を担当したのは蒼井優。「キャラクター的なものの声を担当したのは初めて」という彼女が、役作りについて、そして作品の魅力について語った。

「原作を読んでいる段階から、自分の頭では『やる』という気持ちで動いていていました。読み終わった時には、これを映画でどう実写化するのかなということと、いけちゃんがどういう風に動くのかなとか、どういう世界観でどうなるんだろうとワクワクしました」

不思議な生き物“いけちゃん”を演じる上で一番難しかったのは、距離感とバランスだという。

「いけちゃんはヨシオにしか見えない存在だから、2人の距離感で正しい声のボリュームで会話をする時と、ヨシオといけちゃんの距離は遠いけれど心の中で会話をしている時とか、そのバランスが難しかったですね。難しさについてはどのシーンも難しかったのですが、やっぱり最後の言葉にいけちゃんの全部の思いが入らなきゃ！と思ったので、ほかのどのセリフよりも大事に扱った感覚はあります。本当にあのシーンは胸が苦しくなります」

少年ヨシオの成長と共に大きなテーマとなるのが“愛”。蒼井も「この映画は、原作が絵本でありながらもラブストーリー」であると言い、「恋愛ものが苦手で、ファンタジーものの苦手な私にとっては、こういう見せ方があったんだ！って、素直に素敵な話だと思いました。夢もあるし、子どもにも見ていただきたいけど、女性に一番見てほしいです。恋愛を経験した女性の心に届くと思います。本当に素敵な恋愛。すごく深い愛を描いた作品だと思います」と感動を語った。