NYアジア映画祭で鬼才・園子温監督作品が審査員グランプリ受賞

ニューヨークアジア映画祭クロージングで舞台挨拶する園子温監督(右)と奥田瑛二(左)
ニューヨークアジア映画祭クロージングで舞台挨拶する園子温監督(右)と奥田瑛二(左)

6月19日から7月5日までニューヨークで開催されていたニューヨークアジア映画祭で、鬼才・園子温監督が実話を基に作り上げた純愛エンタテインメント『愛のむきだし』が、審査員グランプリを受賞した。

また、クロージングでは、同じく園監督の『ちゃんと伝える』が上映され、上映後はスタンディングオベーションが鳴りやまないなど、大絶賛を浴びていた。

『ちゃんと伝える』は、EXILEのAKIRAが主人公を演じているのも話題のひとつ。病に倒れた父親と向き合おうとした矢先、主人公である息子自身もガンに蝕まれていることが判明、わずかな余命の中で父との約束を果たそうとする主人公と家族、友人、恋人との絆を描いた感動作だ。

上映当日の舞台挨拶では、園監督を初め、主人公の父親を演じた奥田瑛二、奥田の長女で助監督の安藤桃子、同じく次女で監督の前作にも出演している女優の安藤サクラらも特別ゲストとして来場。奥田はサクラから、「絶対一緒にお酒を飲まないでね。お父さんも園監督もお酒が好きで変わり者同士で、一緒に飲んだら撮影を止めて東京に帰って来ちゃうから」と言い渡されていたことを告白するなど、監督と奥田の息のあったトークに、場内は笑いの渦に包まれていた。

今後の展望について聞かれた、現在47歳の園監督は、クリエイターとしての展望ではなく、「ガールフレンドがほしい! 早く結婚したい!」と個人的な願いを語り、爆笑されていた。

『愛のむきだし』は現在、全国各地で上映中。『ちゃんと伝える』は、8月22日よりシネカノン有楽町1丁目ほかにて全国公開される。

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『ちゃんと伝える』作品紹介

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