リチャード・ギアのフェロモンに、気難しい秋田犬もメロメロ!?

2009.07.10

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日本映画『ハチ公物語』（87）でハチ公を演じた犬の子孫にあたる子犬と共に。左から青山テルマ、リチャード・ギア、北大路欣也、高島彩アナウンサー

7月8日に行われた『HACHI 約束の犬』のプレミア。主演のリチャード・ギアをはじめ、北大路欣也、青山テルマが登壇し、映画の見どころなどを語った。

有名なハチ公の物語をハリウッド映画化した作品で、日本語版の主題歌「忘れないよ」をテルマが担当している。この日はシークレットライブも行われ、観客たちは、予期せぬテルマの歌声に酔いしれていた。

歌い終わったテルマを、ギアが「美しい曲！」と絶賛。頬を赤らめる場面も。そして、映画を愛犬と一緒に見たという彼女がギアに、映画に登場した犬とどうやって仲良くなったかと質問。ギアは「秋田犬は独立心が強く、あまり甘えない犬。エサなどで釣ることもできない」と語り、犬との交流が一番大変だったことを打ち明け始めた。

「彼ら（秋田犬）は、好きか嫌いかしかなくて、中間がない。だから、初対面がとても大切だったんです」とギア。そして、全米1優秀なトレーナーが数週間、3匹の秋田犬を調教し、ようやく初対面した日のことを話し始める。「その日、トレーナーから言われたのは『犬を見てはいけない』ということ。なでてもいけなくて、彼の言うとおりに犬を無視して自然にふるまい、2時間経った頃、トレーナーは『今日はこれで終わり』と言ったんです」。

「そしれ2日目……」と話し続けるギア。時間を調整しなくてはいけない司会の高島彩は「ここから2日目のお話に？」と、かなり焦り気味。するとギアは「とても長いお話なんです」と言ってから、観客に向かって「みなさん、時間はありますか？　続けていい？」と問いかけると、観客からは大きな拍手が。ギアは満足そうにうなずき、2日目のことを話し始めた。

2日目はチラチラとなら犬を見てもいいと言われ、そして3日目。この日は「犬が求めたら触ってもいいかも」と言われたそうだが、進展がないまま約1時間半が経過。だがその時、1匹のメスがギアのほうへとやって来た。「そして、私のひざに頭をのせたんです！」とギアは興奮気味に語り、それ以後、犬と交流できるようになったと教えてくれた。最初に寄ってきたのが♀であるというあたり、さすがアメリカン・ジゴロ！　ギアのフェロモンに犬もやられたのかも。

その後、ソフトバンクCMの犬のお父さんの声でおなじみの北大路欣也が登場。北大路は日本語吹き替え版でギアの声を担当しているが、「初めてギアさんにお目にかかって、ちょっとドキドキしています」と緊張気味。「とても素晴らしい映画です。今日は英語版ですが、いつの日か日本語版も見てください」と観客に控えめにアピールしていた。

最後の挨拶でギアは、「物語の中に、ミステリアスでパワフルなものを感じていただけたら嬉しい。そして、泣いてください」と言い、さらに「絶対、泣けますから」と言い足した。