欲望、情熱…テーマは愛!? M・ムーア最新作は12月日本公開予定!
『ボウリング・フォー・コロンバイン』『華氏911』などで知られるドキュメンタリー監督マイケル・ムーア。アメリカが抱える問題を、鋭い視点で見つめ、ユーモラスな手法で描き出し人気を博す彼の最新作が、12月に日本公開される予定だ。
今度のテーマはなんと愛!? 「そろそろ恋愛映画を作ろうと思った。完璧なデートムービーになるよ」とムーア。タイトルは“Capitalism: A Love Story(資本主義:ある愛の物語)”。ムーアの監督作だけに、愛は愛でも恋愛映画の愛とはちょっと違うようだ。
あまりに巨大になりすぎた企業による支配と、とことんまで利益を追求しようとする資本主義が、いかに世界中に壊滅的な影響を与えるかが描かれるということで、ムーア曰く「欲望、情熱、ロマンス──すべてが入っているんだ」。さらに、毎日解雇されている人々の姿もその中に入っているという。
昨冬には、莫大な公的資金を投入されながらも、アメリカの金融大手重役らが数億円の巨額ボーナスを得たことが話題となるなど、強欲で知られるウォール街。映画の製作過程でムーアは、金融業界で働く人々に「自ら名乗り出て、あなたが知っていることを皆で共有しよう。ヒーローになって、アメリカ史上最大の詐欺行為を暴露することに手を貸してほしい」と呼びかけたという。
「資本主義、それは禁じられた愛であり、誰もその名前を口にしようとはしないんだ」と語るマイケル・ムーアが、資本主義の「真実」にどう迫るのか。今から期待が高まっている。
“Capitalism: A Love Story(資本主義:ある愛の物語)”は、10月2日に北米公開される。
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