『銀河鉄道999』をはじめ数多くの名作アニメを手がけてきた日本アニメーション界の名匠・りんたろう監督。7月13日、その最新作となる『よなよなペンギン』の製作報告記者会見が都内で行われ、森迫永依、田中麗奈、爆笑問題の太田光と田中裕二らヴォイス・キャストとりんたろう監督らが映画の見どころなどを語った。
ペンギンが大好きな女の子・ココが、不思議な地下世界で大冒険を繰り広げる物語。田中麗奈は主人公の仲間になる少年の声を担当したが、「驚いたりする時に、つい女の子の声になってしまうので、何度も録り直した」と収録を振り返った。
アニメーションとしては初めてとなる日仏合作映画だが、フランスについて聞かれた太田は、「『天上桟敷の人々』は、芸人を目指すきっかけとなった映画。片思い的な気持ちがある」と真面目に回答。だが、「りんたろう監督の作品を見て育った世代なので、撮影中は監督とよく宮崎駿監督の悪口を話していました」と語り出し、相棒・田中裕二から「言ってないだろ!」と正されていた。
そんな田中が演じたのは悪の大魔王ブッカ・ブー。「キャラ的には(自分と)対極でとても恐い」と語った田中。役作りについて聞かれると、「むずかしかったけど、ほとんど呻(うめ)き声ばっかりで」と、役作りとはひと味違う苦労を語った。ちなみに森迫とは2006年のドラマ「ちびまる子ちゃん」で共演しているそうだが、スラリと背が伸びた彼女を見て「もうすぐ、身長が抜かされますね」と苦笑していた。
今回、フルCGアニメに挑戦した監督は、「フルCGアニメの王道は(『トイ・ストーリー』などの)ピクサー。それに追随(ついずい)してもかなわないので、日本ならではの新しいフルCGを作るために力を尽くし、全カットに苦労と思い入れがあります」と話していた。
最後に、日仏合作ということで、親善のためのマニフェストをそれぞれ披露。森迫は、「次のイベントでは、フランス語で映画を宣伝します!」と断言し、賞賛の眼差しを浴びていた。ちなみに、今しゃべれるのは「ボンジュール」だとか。田中麗奈は、「フランス映画をたくさん見ます」。今のところ好きなのは『アメリ』『ベティー・ブルー』やリュック・ベッソン監督の映画だそうだ。
『よなよなペンギン』は12月に公開される。
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