「3バカがかわいすぎてつい…」『JUNK HEAD』が世界的な絵本作家とコラボレーション
ヒグチユウコが絶賛! コラボ企画が実現
1人の日本人が独学で作り始め、7年の歳月をかけて完成させたSFストップモーションアニメ『JUNK HEAD』。ムビコレでもご紹介と同時に反響を得たが、それを裏付けるように、公開開始時10館の上映でスタートしてミニシアターランキング1位となり、いまや、これから公開される分も含むと100館越えの大ヒットとなっている。そんな本作を鑑賞した画家・絵本作家のヒグチユウコ(「せかいいちのねこ」)は、この世界観を気に入り、自身のギャラリー「ボリス雑貨店」での展示会開催を決定、あわせて描き下ろしイラストを寄せた。
地下世界の完成度ヤバ過ぎ! 世界が絶賛する日本のストップモーションアニメが大ヒット中
イラストに描かれているのは、ヒグチユウコの描いてきたキャラクター「ギュスターヴくん」と触れ合う『JUNK HEAD』作中の「トロちゃん」。このイラストを使用したグッズや、撮影で使用されたパペット、緻密に作られたセットなどが、10月7日から12月26日まで「ボリス雑貨店」で開催予定の「JUNK HEAD」展(仮)でお披露目される。
ヒグチユウコはこのイラストについて、「堀貴秀監督のつくったキャラクターをそのまま描きたかったのですが、3バカがかわいすぎてついギュスターヴ3匹にしてしまいました」と動機について語ると、『JUNK HEAD』を監督した堀は、「ずっと孤独な創作活動だったけど、今はこの絵のような『ああ! やっと出会えたね!』っていう感覚になっていて凄く嬉しい」と、相思相愛ぶりを見せた。
キモカワイくてクセになる、JUNK HEADのキャラクターたちはコチラ!
キモカワなキャラとシュールな物語が生んだ、唯一無二の世界観
本作品は、総コマ数約14万、フィギュアはすべて手作りで、堀貴秀が1人で監督、照明、編集、音楽までも担当したストップモーションアニメ。
物語は、遺伝子操作により長寿を得た人類が、その代償として生殖能力を失い、環境汚染、ウィルス感染により世界の人口は激減したという、どこか信憑性のありそうな場面設定で進行する。“主人公”は、人類を滅亡から救えるのは、地下世界に生息する繁殖能力を得た人口生命体マリガンにあるとして、地下迷宮へと潜入する……。
キモカワイイキャラクターと精密なセットとシュールな物語が相まって独特の世界観を醸し出すこの作品は、ファンタジア国際映画祭最優秀長編アニメーション賞や、ファンタスティック映画祭新人監督賞を受賞するなど世界で絶賛され、日本でも3月26日の公開から週末の28日までの3日間で興収約600万円を記録。各劇場で満席が続出し、ミニシアターランキング第1位を記録した。
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