『山形スクリーム』でエロ男爵封印の沢村、マイコを下心ありの夕食に…

2009.07.24

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俳優・竹中直人が監督したホラー・コメディ『山形スクリーム』の完成報告記者会見が、7月23日に都内ホテルで行われ、竹中監督のほか、キャストの成海璃子、EXILEのAKIRA、マイコ、沢村一樹が出席。思い出いっぱいの山形でのロケ撮影などについて語った。

どピンクの花柄スーツで派手にキメた竹中監督は、イスからずっこけてみたり、マイクとコップを間違えたりと冒頭からコメディ・モード全開！『無能の人』などで監督として高く評価されているが、意外にもコメディは初挑戦で「いつか（コメディを）撮ってみたいと思っていたので、満を持して」と嬉しそうに語っていた。

山形の山村を舞台に、イマドキの女子高生とゾンビとしてよみがえった落ち武者とのバトルが描かれるが、落ち武者役の沢村は「空に舞い上がるシーンもあったりして、（特撮のための）準備が大変でした」。50分もかかる準備中にお腹の調子が悪くなったこともあったそうで、「伝説を作ってもいいかなと思ったけれど、作れませんでした（笑）」と、生理的にも過酷だった撮影を振り返った。

AKIRAもまた大変な目にあった1人で、「落ち武者と向き合うシーンで、ライトで髪の毛が焼けてしまい、頭から煙が……」と苦笑い。竹中監督にそれを指摘されたそうだが、監督のモノマネを交えながら、撮影の楽しい様子を教えてくれた。彼は本当に撮影を楽しんだらしく、「役を気に入ってくれたそうで、衣装を家に持って帰ったと聞いて嬉しかった」と竹中監督。AKIRAも、「竹中監督とのやりとりが毎日楽しくて、一瞬一瞬が思い出に残っています」と語っていた。ちなみに衣装は今も時々着て、思い出に浸っているそうだ。

一方、「エロ男爵」として知られる沢村だが、他のキャラクターとは毛色の違う役だったため、撮影中は下ネタを封印。「エロ男爵をあんなに長く封印したのは初めて」と話していた。他のキャストと話をすることもあまりなかったと言っていたが、「下心があって、マイコさんを夕食に誘った」と告白。また、AKIRAの見事な腹筋を触らせてもらったりもしたそうで、「卵が6つ入っているみたいだった！」と、感激した面もちで語っていた。

昨夏に山形で撮影したが、当初は蝉やカエルの鳴き声が録音の邪魔になるのではないかと危惧されていたという、だが竹中監督曰く、「蝉もカエルも協力的で！」。そして、撮影終了後にカエルや蝉に、静かにしてくれたことへのお礼を言いに行ったエピソードを、臨場感たっぷりに語ってくれた。ウソかホントか分からないような面白すぎる語りで、会場はまるで監督の漫談ショーの様相。身振り手振りを交えた話に、キャストもスタッフも記者たちも全員が聞き入り、大爆笑していた。

『山形スクリーム』は、8月1日よりシネリーブル池袋ほかにて全国公開される。