押井守監督が、『Avalon アヴァロン』(00)以来、8年ぶりに手がけた実写映画『アサルトガールズ』。12月の公開に向け、現在編集中だが、その公開アフレコが7月30日に都内のスタジオで行われ、主演の黒木メイサが、英語でのアフレコに挑戦した。
「Give me a Break! These are delicate negotiations, so make an exception.(うるさいわね! 込み入った話をするんだから、特例で認めてよ)」というセリフを、クールに決めた黒木。英語でのアフレコは初めてということだが、「監督に、ネイティヴっぽい発音は意識しないでいいと言われたので、気持ちをラクにしてやっていました」と語った。
黒木をはじめ、菊地凛子、佐伯日菜子の美女3人が、巨大モンスターを仕留めるべく激闘を繰り広げるSFアクション。「『Avalon』のスピンオフで、女優とモンスターを描くということが日本で成立するのかを試したかったけど、うまくいったと思う」と満足そうな監督。だが、女優3人を相手にするのは大変だったようで、「現場には女優さんが1人しかいてはいけないというのが僕の考え。2人以上いると、どっちに集中していいのか分かんないから(笑)。だから、3人が顔を合わせないようなスケジュールにしました」。また、今回、一番気をつけたことについては、「どうやったら(3人が)魅力的に撮れるかに集中した」と話していた。
今回が初顔合わせとなる2人だが、監督は撮影前に、「僕の映画に本当に出るの?」と黒木に聞いたという。「『出てもあんまりいいことないよ』って(笑)。基本的に、物好きじゃないと、僕の現場は耐えられないという話もしましたね」。
撮影は大島で行われたそうだが、天候的にハードだったらしい。「風がものすごく強くて、体力的には厳しかったです」と黒木。さらに高度なCGを駆使した作品だけあって、「正直、どこを演じているのか、何をやっているのか分からない部分もあった」そうだが、「アクションシーンは楽しかったです」と笑顔を浮かべていた。
「どこに出しても恥ずかしくない作品になりそう」と自信をのぞかせる監督。完成はまだ先の予定だが、「僕の映画としては画期的なくらい分かりやすいと思います」とアピール。黒木も、「すべてアフレコという初めてのやり方で作っていますが、とてもいい作品になっていると思うので、ぜひチェックしてみてください」と話していた。
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