妻夫木聡とハ・ジョンウの日韓スターが豪華共演を果たした人間ドラマ『ノーボーイズ,ノークライ』。そのプレミア試写会が8月2日に行われ、妻夫木とハが舞台挨拶を行った。
大河ドラマ『天地人』に主演している妻夫木聡と、『チェイサー』の鬼気迫る演技が高い評価を得たハ。2人が扮する問題を抱えた青年が、友情を超えた魂の絆を育む作品だが、「現場では通訳の方にずっと付いていただいてくだらないことまで一言一句訳してもらい、お互いを知ることができ、自然に仲良くなっていた」と妻夫木。ハは、「いたずら好きでかわいいところもある人」と妻夫木の素顔を語った。
撮影中はホテルも一緒で、まるで合宿状態だったとか。ハは、「ホテルの前の焼き鳥屋に2カ月間ずっと通って毎日飲んでました。私もお酒は強いほうだと思っていたのですが、(妻夫木は)私の3倍は飲みます。こんなに強い人は見たことがない!」と驚いたことを告白。妻夫木がプライベートで韓国を訪れた時には「もっと強いお酒をと思って用意したのですが、それもペロリと飲んでしまって、すごい人に会った!」と話すと、隣で聞いていた妻夫木は「ただの酒豪みたいですね」と苦笑いしていた。
2人が「アジアの純真」を振り付きで歌うことで、絆を深める場面も見どころのひとつだが、「一発撮りだったんですけど、覚えるのが結構大変で。なんとなく語尾を強めたりしてごまかしごまかし歌ってました」と笑う妻夫木。ハは、「メロディは分かりやすかったので最初は簡単かなと思ったのですが、とても難しかった。スタッフが(歌詞を書いた)プロンプターを用意してくれたのですが、本番ではアドリブで振りを付けたので、スタッフには苦労をかけてしまいました。(ハが次にどこを向くか分からないので)プロンプターを手に右往左往させてしまいました」と、スタッフをねぎらっていた。
最後に、この映画の出演を通じて得たことをボードに書いた2人。ハは「友だち」と書き、「撮影を通じ、(妻夫木という)大切な友だちができました。これから日本に行くときは自信を持って『私の親友がいる日本に行きます』と言えます。これが私の宝」と説明。一方、妻夫木は「めぐりあい」と書き、「映画で(妻夫木が演じた)亨と(ハが演じた)ヒョングが出会い、友情を育んだように、この映画でハ・ジョンウさんと出会えためぐりあいは、一生続くと思います。尊敬でき、色んなことが話せるいい兄貴と出会えて良かった」と語り、スクリーンの裏側でも友情が育まれていたことを明かした。
映画については「最後にはスカッとした気持ちで帰ってもらいたい作品」と妻夫木。ハは、「亨とヒョングが言語を超えて仲良くなったのを見て、日韓両国がもっと仲のいい国になればと思います」と話していた。
『ノーボーイズ,ノークライ』は8月22日よりシネマライズほかにて公開される。
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