旅先のパリで誘拐された最愛の娘を救出するために、孤独な戦いを繰り広げる元工作員の父親の姿を描いた『96時間』。リュック・ベッソンが製作したこのサスペンス・アクションのトーク・イベントが8月10日に開催され、父親世代代表の哀川翔と、娘世代代表の木下優樹菜が出席。父娘談義を繰り広げた。
初顔合わせという2人。木下は「お父さんもファンなんで、メチャクチャ緊張します。でも(哀川が)お父さんと同い年なんで、安心感があります」とコメント。それに対して「うちは、上の娘は25歳で、(子どもは全員で)5人いますからね〜」と応じた哀川は、映画の中の父親にかなり共感したらしく「僕も心配性ですよ。(旅先に)着いたら電話しろと言ってますが、まぁ、くれませんけどね(笑)」と語り、父親としての素顔をのぞかせた。さらに、この日訪れた女子大生たちに向け、「みんな、電話してあげてくださいね。それだけで安心するから」と、父親の気持ちを代弁していた。
心配性の父親を持つという木下は、「(以前は父親を)うざいと思ってました! 大キライで、お父さんの入った後のお風呂は絶対イヤ……とか」と苦笑い。けれど成長すると共に気持ちが変化してきたそうで、「芸能界に入って(考えが)変わりました。今は父親の気持ちが分かるし、心配されている方が嬉しい」と語りつつも、「ハートのいっぱいついたメールを送ってくるのはやめてほしい」と苦言を呈していた。
その後、女子大生たちが「お父さんのキライなところ」に答えたアンケートを元にトークが展開。初対面の彼氏にブチ切れるのがイヤという女子大生に哀川は、「うちは、連れてきて飯でも食わせろという方なんだけど、どんな彼でも、娘が選んだんだからしょうがないよねぇ」とコメント。食べ方が汚かったりする人はいなかったかという質問には、「オレの横にいる限り、キッチリ食うねぇ」。司会者が「恐いでしょうねぇ」と言うと、「恐くないって」と苦笑いしていた。
さらに木下が、挨拶ができずに父親に怒鳴られた姉の彼氏について話すと、「挨拶もできないような男はやめた方がいいよ。これは基本だよ」と哀川。また、家族とのコミュニケーションで心がけていることについて聞かれた哀川は、「極力、朝ご飯を一緒にとる。上の子たちは仕事しているから難しいけど……」と回答。木下は「写メールを送ったり電話したりしてます」と話していた。
映画については「(お父さんが)最強ですよね。ハラハラドキドキして、アクションがハンパない。ジェットコースターみたいな映画」と木下。哀川も、「(主演の)リーアム・ニーソンがすごい、がんばってますよね。親子の愛が前面に出ていて、久しぶりに燃えました」と話していた。
『96時間』は8月22日よりTOHOシネマズ 有楽座ほかにて全国公開される。
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