スイスで開催中のロカルノ国際映画祭で、日本のアニメ映画としては初めてコンペティション部門に選出された『サマーウォーズ』が、現地時間8月12日に公式上映され、上映終了後に熱狂的なスタンディングオベーションで迎えられた。
上映に先駆け、細田守監督とキャラクター・デザインの貞本義行が舞台挨拶も行い、細田はフランス語、イタリア語、英語、日本語の4か国語を交えて挨拶し、集まった観客からは笑いと温かい拍手が送られたていた。
上映中は随所で笑いが起き、クライマックスシーンでは観客が食い入るように見るなど、反応も上々。エンドロールが終わった後も、しばらく拍手が鳴り止まない状態だった。
この日は昼に公式記者会見も行われ、会見場にはそれまでの3倍の記者が詰めかけた。映画を見た記者からは、「設定が非常にユニーク、現実と仮想のコミュニケーションが両方描かれていて大変おもしろく感じた」などの感想が寄せられた。細田監督は「インターネットと日本の伝統的な家族の物語を融合させて描いたこの映画を、世界の人々がどのように見るのか大変興味があります」などと答えていた。
なお、コンペティション部門受賞作品の発表は、スイス現地時間8月15日(日本時間16日未明)に予定されている。『サマーウォーズ』が受賞した場合、帰国後に記者会見が予定されている。
『サマーウォーズ』は新宿バルト9ほかにて全国公開中だ。
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