セックスシーンなくパンチ足りない!?『色即ぜねれいしょん』初日舞台挨拶
みうらじゅんの自伝的小説を、盟友・田口トモロヲが映画化した『色即ぜねれいしょん』。悶々とした日々を送るサエない文化系男子のひと夏の思い出を綴った、気恥ずかしくてちょっと切ない傑作青春物語だ。この作品が8月15日に公開初日を迎え、都内劇場でキャスト・スタッフによる舞台挨拶が行われた。
登壇したのは原作者のみうらをはじめ、キャストの渡辺大知、峯田和伸、リリー・フランキー、臼田あさ美、石橋杏奈、森岡龍、そして田口監督の計8名。田口監督は、「文化系の『クローズZERO』『ROOKIES』、あるいは『余命70年の童貞』とでも言える作品ですが、今までありそうでなかった作品だと思います」と挨拶。「もし映画を気に入ってもらえたら、ねずみ講やマルチ商法のように、ご家族、ご親戚、そしてお友達に映画を紹介してもらえたらと思います」とアピールし、観客たちを湧かせていた。
田口監督がみうらの原作を映画化したのは『アイデン&ティティ』に続き2度目だが、みうらは、「あまりないジャンルの作品で、原作を書いていた時にオカンからも『セックスシーンがなくて、パンチが足りない』と言われたのですが、映画は本当に素晴らしくて、またしても原作を超えてくれたと思います」と、盟友の素晴らしい仕事ぶりに感謝の意を示していた。
主人公の父親役を「さわやか」に演じたリリーは、「世間が騒がしい中、こういうさわやかな映画を観に来ていただいて、ありがとうございます。大先輩のみうらさんの父親役をやらせてもらって、ついにみうらさんを『じゅん』と呼ぶ日が来ました」と感慨深げ。主人公が恋する少女を演じた石橋は、「『ROOKIES』も情熱的でしたが、『文化系の情熱も熱くていいな』と思いました」と、アピールしていた。
『色即ぜねれいしょん』は、シネセゾン渋谷ほかにて公開中。
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