小栗旬が東大生と質疑応答。理想のリーダーについて語った!
室町時代の乱世を舞台に、小栗旬が、愛と信念を貫く男を演じた時代劇アクション『TAJOMARU』。9月4日に、この映画の公開講座が行われ、主演の小栗をはじめ、ヒロインを演じた柴本幸、敵役を演じた田中圭、主人公の仲間の無法者を演じたやべきょうすけ、腹黒い将軍を演じた萩原健一と中野裕之監督、山本又一朗プロデューサーが出席。映画を主軸に、理想のリーダー像など時事問題についても語り合った。
芥川龍之介の『藪の中』をモチーフにした黒澤明監督の名作『羅生門』。『TAJOMARU』はこの中の、多襄丸にまつわるエピソードをふくらませたストーリー。今回の講座は、芥川の母校・東京大学の安田講堂で行われ、濱野保樹東京大学教授も同席した。
この日は、東大生を主とした聴講生たちの質問に、出席者が答える形で進行。学生から、8月30日の選挙で日本のリーダーが代わることになったことにちなみ、「今の日本に必要なリーダーの条件」について聞かれた小栗は、「う〜ん、難しい」と言いながらも、「極力、弱みを見せないこと」と回答。様々な作品に主演してきた経験を踏まえ、「舞台や映画で主役を演じた時には、現場の雰囲気作りも大事にした。ピリピリしている現場もいいかもしれないけれど、辛くても過酷な状況でも笑っていられる状況を作りたい」と語っていた。
また、今、流行の「草食系男子」をどう思うか聞かれた萩原は、「今の時代は、色気より色香を振りまく時代。日本人の持つ品の良さが見直されているんだと思う」と意見を述べた。すると小栗から「草食系男子ってどういう人のこと?」という逆質問が。司会者が「例えば、田中さんは草食系。やべさんは肉食系でしょうか」と解説し、紅一点の柴本にどちらが好みか聞くと、「肉食系です!」と柴本。それを聞いた萩原は「実は、僕、肉食系です!」とニンマリ。やべも、「じゃあ、僕も!」と同調していた。
また、作品のメッセージについて聞かれた小栗は、「僕は、好きな役者の仕事ができて、すごく恵まれていると思う」と前置きをした後で、「今の僕たちの世代で言うと、就職難とか自由がないとか、生きづらいとか聞くけど、多襄丸の時代は、今よりももっと生きづらくて、自由がなかったと思うんです。だからこの映画を見て、自分たちよりもっと大変だった人たちがいたんだと知り、明日への活力にしてほしいと思います」と語った。
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