近頃人気の、貴重なCD再生専用機
スマホやスマートスピーカーなど、ネットワークからの音源を再生するのが日常的となったが、巣ごもりで家に居る時間が長くなり、愛聴盤のCDを聞き直す機会が増えた方もいるだろう。ここにきてにわかに、本格的なオーディオ機器でありながら、音楽性やインテリアとも調和するきちんとしたCDプレーヤーが注目され始めたことについては、昨年末ムビコレでも紹介した。そのとき注目したのは、マランツのSACD30n。シャープで繊細なサウンドとゴールドにメッシュ柄が浮かびあがるデザインが好評につき、最近追加されたブラックモデルともども品薄となっている。
快適な音楽生活にオススメのCDプレーヤー! 将来も見据えた選び方とは?
そんな“CDプレーヤーブーム”の中、ヤマハがピアノフィニッシュ仕上げのSACD/CDプレーヤー、CD-S1000(149,600円・税込、6月18日発売)を発表した。
目を惹くのは、黒鏡面仕上げのサイドウッドパネル。自社のグランドピアノと同じ塗装・研磨工程を経ていると謳えるのは、ヤマハならではだ。
センタートレイの左右下側に小さなボタンを配置し、同社AVアンプと同じく右側のディスプレイ部に情報を表示する端正なデザインは、シルバーヘアライン仕上げのフロントパネルの質感を上品に際立たせている。同社のプリメインアンプA-S1200やA-S2200などと揃えると、マランツのSACD30nとはまた違った魅力をインテリア空間に与える。
ヤマハオリジナルのディスクローディング機構や、Lch/Rchそれぞれ独立の電源回路とDAC構成、中心のディスクドライブの右にオーディオ回路、左に電源回路を対称に配置した機構、回路ブロック毎に独立した電源の配置など、基本コンセプトは上位モデルを踏襲した上で、アナログ出力端子をRCAアンバランスに絞り込むなどして価格を抑えた。ヘッドフォン端子もなく、デジタルは光と同軸があるがUSBなどは備えていない。
リビングに置いて上質、また、ネットワーク再生などの機能はAVアンプなどに譲って、きちんとした音で大切なディスクを聞きたいといった向きにぴったりのCDプレーヤーだ。(文:fy7d)
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