幼い頃に生き別れた兄弟の再会を軸に繰り広げられる家族ドラマ『なくもんか』。その完成披露記者会見が、10月1日に都内で行われ、キャストの阿部サダヲ、瑛太、竹内結子、塚本高史、いしだあゆみ、脚本の宮藤官九郎、水田伸生監督が出席。撮影の思い出や映画の見どころなどを語った。
ハイテンション・コメディ『舞妓Haaaan!!!』で日本中を笑わせた監督・水田、脚本・宮藤、主演・阿部のトリオが再結集した本作は、笑いあり涙ありのにぎやかな人情物語。家族ものはこれが初という宮藤は、「自分にとっても新しいタイプの作品」とコメント。出来映えについては「僕が書いた映画じゃないくらい素晴らしい!」と絶賛していた。
本作のヒロインである竹内が演じるのは、20kgのダイエットに成功し、見違えるほどの美人になって実家に戻ってきた元激太り女。時に脚蹴りも飛び出すハイテンション演技が印象的だが、「宮藤さんのセリフを読んでいるうちに、自然に手が出たり足が出たりして面白かった」と竹内。
一方、そんな彼女の足蹴りの犠牲となったのが、お人好しの主人公を演じた阿部。初共演である竹内との初シーンがいきなり激しいプロポーズのシーンだったそうで、竹内を押し倒すのだが、「股間に竹内さんの自然な蹴りが入って、男優としてノってきました」となぜか嬉しそう。ちなみに「イメージ的には『郵便配達は二度ベルをならす』みたいな…」と官能映画の名作を引き合いに出していた。この撮影について竹内は、「ものすごい勢いで覆い被さってくるので、何とかして払いのけようとした」と必至に抵抗した末の足蹴りだったと笑顔で説明していた。
舞台となるのは下町にあるハムカツが名物のお総菜屋で、主人公はワケアリな二代目という設定。それにちなみ、会見後に阿部が登壇者に揚げたてのハムカツを作り、みんなで試食。「揚げたてを始めて食べた!」と感激気味の瑛太をはじめ、熱々のハムカツはみんなに大好評! 阿部も「急に作れと言われたわりには、良いと思います」と満足げだった。
『なくもんか』は11月14日より全国公開される。
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