恋はするのではなく落ちるもの。堺雅人が恋愛観を語った!

松雪泰子(左)と堺雅人(右)
松雪泰子(左)と堺雅人(右)
松雪泰子(左)と堺雅人(右)

父はカメハメハ大王の末裔、母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ──こんなデタラメを並べ立てて女性たちを騙した実在の結婚詐欺事件に着想を得て作られた映画『クヒオ大佐』。この映画の特別試写会が、10月4日にTOKYO FMホールで開かれ、キャストの堺雅人と松雪泰子が登壇、映画の見どころなどについて語った。

『クライマーズ・ハイ』やNHK大河ドラマ『篤姫』など、様々な作品でその演技力が高く評価されている堺。本作では、米海軍のパイロットを自称し、カタコトの日本語でアメリカ人のふりをして3人の美女を騙す「クヒオ大佐」を演じたわけだが、堺は、あまりに複雑な役柄なので今回は途中で役作りすることをあきらめたと告白。だがそんな言葉とは裏腹に、共演者の松雪は、「俳優としていろいろな引き出しを持っている人、クヒオ大佐を巧みに演じているのを見て圧倒されました」と、その演技力を讃えていた。

とんでもない大嘘で女性を騙す主人公を演じた堺だが、実際は騙されやすいタイプだと話し、「相手が謙遜して言ったことも真に受けてしまい、失礼なことになったことも多く、あまり僕の前で謙遜しない方が……」と苦笑いしながら語っていた。一方、クヒオ大佐に騙されながらも、純粋に相手を思い、信じ続ける健気な女性を演じた松雪。実際にクヒオ大佐のような人が現れたらどうするか聞かれると、「騙されたふりをして、どんなワザを使ってくるのか検証してみたい(笑)」と話し、場内の笑いを誘っていた。

この日は独身女性限定の試写会。婚活中の観客に向け、「騙されないためのアドバイス」を求められた堺は、「難しいですね〜」と困ったような笑みを浮かべつつ、「騙す騙さないという意志に関係なく、恋に落ちる時は落ちてしまう。恋は『する』ものではなく、気がつくと恋しているというか……」と恋愛観を語ってくれた。松雪も「疑うところから始まるのは、あまり健全ではない気がするので、自由に恋愛していただければいいのでは」と、ピュアな気持ちで恋愛することを推奨していた。

映画については、「体当たりで演じた役です」と堺。「チャーミングだけど、純粋すぎて鈍くさく、イタい感じが出せればと思い演じました」と自身の役について語った松雪は、「最後は全てが夢だったんじゃないかという気持ちにさせられる作品」と、不思議なテイストの映画であると話していた。

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