カリフォルニアのナパバレーでワイナリー巡りをする2人の中年男。大人になりきれない彼らの珍道中を描いた映画『サイドウェイズ』の完成披露プレミアが10月5日に東京国際フォーラムで行われ、小日向文世、生瀬勝久、菊地凛子、鈴木京香らキャストとチェリン・グラック監督、音楽を手がけたジェイク・シマブクロが登壇。撮影の思い出などを語った。
冒頭、シマブクロが、「(菊地と鈴木の)2人のヒロインからインスピレーションを得て作った」という映画のテーマ曲などをウクレレで演奏。温かく心地よいメロディに観客たちも酔いしれた。
全編、海外ロケで撮影され、葡萄畑が広がるナパバレーの美しい風景も見どころのひとつだが、4人の中で最年少の菊地は、「ベテラン俳優さんに囲まれて甘えさせていただき、楽しい思い出ばかり」と笑顔で撮影を振り返った。また鈴木も、「ワインが好きで海外旅行が好きなので、お仕事を忘れてエンジョイしたというのが本当のところ……」とニッコリ。
だが、「家が好きで、あまり海外旅行は好きじゃない」という小日向は、ストレスからひどい便秘になってしまったことを告白。英語ができない分を笑顔でカバーしようとしていたそうだが、「それがかなりストレスになっていたようで、ナパでは1週間、便秘に……」と小日向。さらに話は具体的になり、「日本ではご飯を食べればすぐ出るタイプだけれど、まったく出なくて、冷たいワインを飲んでお腹をくだすようにしたけれどダメでした」と解説。リアクションを戸惑う共演者たちにも構わず「顔で笑って下はガチガチで……」と苦労を語った。
この日は、ワインを思わせる葡萄柄があしらわれた和服姿でしっとりとした色香を放っていた鈴木。プレミア用にわざわざ用意したのかと聞かれた鈴木は、「たまたま偶然、持っていたんです。たんすの引き出しの中にずっと入れていて、今日の日を待っていたかのように。みんなには、どれだけワインが好きなんだと言われたんですけど」と説明。すると、対抗意識を燃やしたのか、「私もアンダーウェアは葡萄の柄です」と菊地。「もし何でしたら……」と今にも脱ぎ始めそうな勢いだったが、司会者は苦笑いしながら「それだけは抑えていただきたいと思います」と押しとどめていた。
映画については、「誰かとワインを開けたくなる作品」と菊地。鈴木も「ワイン好きじゃない人も、ワイン好きになって帰っていただけるのでは」と話していた。
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