公開日も10月10日(とつきとおか)と、とことん出産にこだわった映画『無防備』は、無修正の出産シーンがあることも話題の作品だ。実はこの出産シーンの扱いをめぐっては、映倫の判断も少々ぶれたようだ。
当初、映倫は修正なしでの国内上映を許可しない方針だった。そのため、昨年のPFF(ぴあフィルムフェスティバル)で上映する際は、出産シーンに修正を施すことで、上映を許可。が、その後、この映画は世界の映画祭へ出品。第13回釜山国際映画祭ではグランプリにも輝いた。
こうした国内外の高評価に加え、配給サイドの無修正での上映に対するこだわりから、再度、審査を申請。最終的に映倫は猥褻には当たらないと判断。「大人向きの作品で、極めて刺激的な出産場面が見られる」というコメントと共に、R18に指定し、無修正での上映が可能になった。映倫史上、出産シーンを真正面から撮影した映画が審査を通ったのは、これが初だという。
が、この映画には、まだまだ驚くことがある。まずは、そのホンモノの出産シーンを演じた女優が、市井昌秀監督の奥さんであること。実は本作の出発点は、監督の奥さんで女優の今野早苗さんの妊娠がきっかけだったのだ。実際の出産シーンも、もちろんリアル。予定日が1週間遅れたことから、スタッフ・キャストも“出産待ち”となったほか、当日の撮影も「陣痛後、出産まで16時間かかったこともあり、20時間ほどかかった」と市井監督。もちろん、ロケ現場は実際の病院の分娩室だ。
また、もう1つの驚きが、市井監督が髭男爵の元メンバーだったこと。市井監督は関西学院大出身で、髭男爵のひぐち君と同窓。結成当時の1999年は髭男爵も“トリオ”だったという。
出産シーンが無修正で、演じたのが監督の奥さん。おまけに監督が元髭男爵と、映画『無防備』は、驚きの連続の作品なのだ。
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