自堕落なフリーターが思わぬ借金を背負ってしまい、奇想天外なゲームに挑戦。1度はどん底に落ち、そこから這い上がっていく様子を描いた『カイジ 〜人生逆転ゲーム〜』。その初日舞台挨拶が10月10日にTOHOシネマズで行われ、藤原竜也、天海祐希、香川照之、山本太郎、佐藤東弥監督が登壇した。
これが初メガホンとなる佐藤監督は「出演者・スタッフに助けられ今日の日を迎えられた。自分でお金を払って劇場に来てくださったみなさんの顔をこうやって見れて、本当に幸せです」と挨拶。「あまり記憶力が良い方じゃないのですが、みなさんの顔を一生心に刻んでいきたい」と続けると、「別にストーカーなんてしませんから」と言って、観客を笑わせていた。
この日はストーリーに絡め、初給料を何に使ったかとの質問も飛びだした。藤原は「ホリプロから15歳くらいのときにもらって、母親に渡した」とおぼろげな記憶を辿ると、司会者から「差し支えなければ、幾らくらい?」とツッコミが入っていた。
天海は「19か20歳のとき。貯金しちゃったような気がします」と答えると、「2年間学費を出してもらった両親に、今後、仕送りは結構ですと大見得を切った」と語る。だが、その後、このときもらった給料が、実は3か月分だったことが判明。「1か月でこれだけもらえるなら生きていけると思ったんですけど、3か月分だったので『しまった』と思った」と、大見得を切ったことを後悔していた。
一方、初給料話が、なぜか初仕事話に変わってしまったのが香川。俳優になる前にTBSの緑山スタジオでADのアルバイトを2か月間体験したと振り返る。そこで、「壁に蛇をはわす」を「ベーカーにビーヘーをはわせなさい」と言われ、これが業界用語かと感動したようだ。
さらに、このときに出会ったのが若き日の行定勲監督。「自分の下のADとして入ってきた。弁当の配り方を、ものすごくデカイ面して教えていたらしいんですけど、後で、きっちり復讐されました」と語っていた。
この日は、もし『カイジ』の続編が作られるとしたら、自分の演じた役がどのように成長していると思うかとの質問も飛びだした。藤原がまじめに「間違いを起こすことなくしっかり生きていて欲しい」と語ると、「それじゃ、(どん底から這い上がる『カイジ』の)続編にならない」と山本がツッコミ、場内から笑いが起こる。すかさず藤原も「もう1度、自堕落な生活をして、地下に逆戻りしてもらって……」と言い直し、続編に意欲を見せていた。
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