第22回東京国際映画祭の特別招待作品『サイドウェイズ』が、10月22日に六本木ヒルズで上映され、主演の小日向文世と菊地凛子が舞台挨拶を行った。
司会はフジテレビ・アナウンサーで、『男おばさん』という映画紹介番組にも出演している笠井信輔と軽部真一。この日のチケットが発売即日に完売したことや、中年の男2人が寄り道(サイドウェイ)する映画であることなどを前説代わりに話すと、笠井アナが「軽部さん、ちょっと長くなってきました。私たちがトークする番組ではありません」と告げ、軽部アナも「ただでさえ、女子アナがいなくて華がないのに」と応じて場内を沸かせていた。
その後、小日向と菊地が登壇すると、大きな拍手が寄せられた。小日向は「ちょうど1年前の今頃、ナパバレーで撮影していた。夢中でやっていたので、こうやってみなさんの前に立っているのが夢のようで、感無量です」と挨拶。菊地も「販売当日にチケットを買い、足を運んでくださったみなさま、ありがとうございます。気に入っていただけたら、ぜひ応援を」と客席に向かって話しかける。
本作はアカデミー賞脚色賞に輝いたアメリカ映画『サイドウェイ』のリメイクではあるが、そのことは、2人ともあまり意識しなかったよう。理由について小日向は、「演じるのは日本人ですから、あまり意識してもしょうがないと思った」と話しつつ、「でも、オリジナル版の俳優さんが僕と似ていておでこが広いので、その辺はちょっと意識しました」とお決まりの薄毛ネタをまじえ、笑いを誘っていた。
さらに、笠井・軽部、両アナからチェリン・グラック監督の印象について聞かれた小日向は、監督がいないのをいいことに、「僕らには日本語で優しかったが、英語では結構怒鳴りあいをしていた。何を喋っているのかはわからないんですけど、かなり辛辣だった」と明かし、菊地も「映画のセットでは監督らしいが、セットから離れるといい加減な人。そんな人に『いい加減な人』って言われた私は、どれだけいい加減なんだと」とぶちまけていた。
が、実はこれ、両アナの誘導質問で、なんと監督が、小日向・菊地には内緒で客席に潜り込んでいたのだ。そのことを知らされ、客席を見渡す2人に対し、姿を現した監督は舞台に上がると、いきなりキレてまくしたてるパフォーマンスを見せ、場内を沸かせていた。けれど、最後には3人でニッコリ笑顔。映画の成功をアピールしていた。
『サイドウェイズ』は10月31日より全国公開される。
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