クエンティン・タランティーノ監督、ブラッド・ピット主演の話題作『イングロリアス・バスターズ』の記者会見が、11月4日に六本木のホテル、ザ・リッツ・カールトン東京で行われ、ブラピ、メラニー・ロラン、ジュリー・ドレフュスらキャストとタランティーノ監督が出席。映画について語った。
世界興収が2億7000万ドルとなるなど、タランティーノ作品の中でも1番のヒットを記録。そのためか、映画がつまらなければチケット代を全額返金するキャンペーンを展開するなど、強気の宣伝も話題になっている。公開から4日間、本編スタート後60分以内に退出した人に返金するというものだが、監督は「このキャンペーンは日本からの提案だったけど、やってやろうじゃないかと思った。60分で出て行きたい人はどうぞ出て行ってくれ。後はみんなで楽しめるはずだよ」と自信たっぷりに語っていた。
第二次世界大戦下のパリを舞台に、ナチ・ハンター「イングロリアス・バスターズ(名誉なき野郎ども)」の米軍中尉、ナチスの手を逃げ延びたユダヤ人美少女らの戦いを描いたバイオレントな娯楽作。戦争映画好きが高じて本作を作ることになったという監督は「10年前から脚本を書き始めたんだけど、2008年に主人公のキャスティングを考えたとき、真っ先に思い浮かんだのがブラッド・ピットだった」と語った。だが、心配もあったそうで、「彼は地球最大の映画スターだから、断られたらどうしようかと思っていた」と本音を漏らした後、最強タッグを組めたことについて「キャストと監督の間に絆が生まれることはすばらしい」とコメントし、「スコセッシとデ・ニーロ、黒澤と三船、深作と千葉みたいな感じでね」と、ブラピとの間に強い絆がはぐくまれたことを示唆していた。
一方、ピットは、「この映画の脚本のことは8年くらい前に知ったんだけど、ハリウッドでは神話化していた企画だったので、僕がキャスティングされるなんて思ってもいなかった」と、出演の喜びについて語った。
ナチスへの復讐に燃える美少女を演じたのは仏人女優メラニー・ロラン。英語があまり話せないのでハリウッド映画に出ることは夢見ていなかったという彼女だが、「タランティーノの映画に出ることはずっと夢見ていました。こんな場にいられるなんて、今もまだ夢が続いているみたい」とキュートな笑顔を浮かべていた。
また、NHK教育の「フランス語講座」にも出演していたジュリーは日本語で挨拶。達者な日本語に、登壇者やマスコミ陣も驚いた様子だった。『キル・ビル』に続き2度目のタランティーノ作となったが、「またオファーをもらえてとても嬉しい」とジュリー。今回の役のなかでは数少ないアテ書きキャラだというが、「私のために役を書いてくれて、とてもラッキーでした。私もタランティーノ・ファミリーの一員になれたかな」とはにかむと、すかさず隣の監督は「もちろん僕のファミリーだよ」と答えていた。
先月末にバイクで接触事故を起こしてしまったブラピ。会見ではそのことについても質問され、「パパラッチから逃げようとしたのですが、逆にネタを提供してしまいました」と苦笑い。幸いにもケガはなかったそうだが、「自尊心は傷つきました」と恥ずかしそうに笑っていた。
『イングロリアス・バスターズ』は11月20日よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて全国公開される。
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