世界興収2億7000万ドル(約243億円)を記録するなど、全米のみならず世界中で大ヒットしたクエンティン・タランティーノ監督の最新作『イングロリアス・バスターズ』。11月4日夜にこの映画のジャパン・プレミアが行われ、タランティーノ監督をはじめ、ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、ジュリー・ドレフュスが出席。映画のテーマカラーにちなみ、レッドならぬイエローカーペット・セレモニーに登場した。
会場となった東京国際フォーラムはファンで埋め尽くされ、まさに興奮のるつぼ。ジュリー、メラニー、監督の順で到着し、最後にブラピが姿を現すと、ひときわ大きな歓声が夜空に響き渡っていた。
4人はファンの熱いラブコールに応え、サインや握手に丁寧に応じ、たっぷりとファンサービスしてから、映画が上映される会場へ。サニー千葉(千葉真一)からもらったという「和」テイストのユニークなスーツを着た監督は、「納得の出来映えの作品を、日本のみなさんにお届けできることが嬉しくてしょうがない!」と興奮を隠せない様子だった。
監督が10年来温めてきた本作でナチ・ハンターの主人公を演じたブラピは、「タランティーノ監督の映画はセリフが磨き抜かれていて、みんなの心に訴える。脚本に全てが書き込まれているので、その通りに演じれば間違いがないほど」と監督を絶賛し、「血もたくさん出るしね」とタランティーノならではの見どころについても教えてくれた。さらに「ぜひ、この映画のプロローグ、前日譚(ぜんじつたん)を作ってもらいたい!」と監督にリクエストしていた。
また、語学が堪能なジュリーが流暢な日本語で挨拶し始めると、場内からは大きな拍手が巻き起こっていた。『キル・ビル』にも出演しているジュリーだが、今回演じたのは、監督が彼女のためにわざわざアテ書きした役。めったにないことだそうで、「本当に幸運だと感じています」と嬉しそう。すると監督は、とっておきの内緒話を話す子どものように目を輝かせ、小声で、「映画になかには、ジュリーのかなり色っぽいシーンがありますよ!」と教えてくれた。そして最後に、「本当に楽しんで作った作品なので、みなさんも同じくらい楽しんでいただければ嬉しいです」と期待を語った。
『イングロリアス・バスターズ』は11月20日よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて全国公開される。
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