表向きは優良企業、だが実態は社員を奴隷のようにコキ使う劣悪会社。そんな「ブラック会社」で働き始めた元ニートの青年が、仕事を通じて成長していく姿を描いた『ブラック会社に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれない』。2ちゃんねるの書き込みから生まれた物語を映画化したこの作品の、サラリーマン&OL限定試写会が、11月5日にシネマート六本木で開催され、主演の小池徹平とヒロイン役のマイコがトークイベントを行った。
スーツ姿の社会人たちを前に、「見慣れない光景で緊張しています」と小池。今回演じたのは年齢的にも近い役だったため、「中学生の役よりはラクでした(笑)」と、前作『ホームレス中学生』との役作りの違いについて語ると、場内からは笑いが起こっていた。
上司との関係がうまくいかないと悩む 観客から、周囲とのコミュニケーション術について質問されると、「ヘンに気張りすぎないように心がけると、いい人間関係が築きやすいかも。おしゃべりが好きなので、苦手そうな人にも頑張って自分から話しかけるようにしています」と小池。
また、サラリーマンになってみたいと思ったことがあるかとの質問には、「夏に暑い格好、冬に寒い格好をしないでいいのでうらやましい」と回答。映画などの撮影では、夏に冬のシーンを撮ったり冬に夏のシーンを撮ったりするため、季節を無視した衣装を身につけなければならない俳優業の辛さに言及。「汗を出したら怒られるし」と苦笑いを浮かべていた。さらに、芸能人で良かったと思うことはあるかと聞かれ、「本当にたまになんですけど、お店で1品サービスしてくれたりすることがあるんですけど、芸能人で良かったなと思います」と話し、笑顔を浮かべた。
初共演の2人だが、マイコについて「変わった人」と印象を語った小池。イモ虫を見ながら彼女が、「このイモ虫が肩にのったらイヤですよね」と話しかけてきたことがあったそうで、「面白い人だな」と思ったという。一方、マイコは小池について「礼儀正しい方」とコメント。初対面の時に90度の挨拶をしてくれた小池の姿を見て「見習わないとと思った」と話していた。
映画については、「笑えると同時に勇気をもらえる作品でもあるので、楽しんでください」とマイコ。小池も、「頑張ることや勇気の大切さを教えてくれる作品。思い切り笑って、日頃のストレスをちょっとでも発散していただけたら嬉しい」とアピールしていた。
『ブラック会社に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれない』は、11月21日よりシネクイント他にて全国公開される。
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