これが教育映画!? 容赦なく老人をぶちのめす描写がリアルすぎてお蔵入りに
#マーティン/呪われた吸血少年#アミューズメント・パーク#ザ・クレイジーズ#ジョージ・A・ロメロ#ゾンビ#ドキュメンタリー#ホラー#未発表作品
教会が発注したもののお蔵入り。半世紀を経て公開
ゾンビ映画の第一人者でホラー映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ監督による幻の未発表映画『アミューズメント・パーク』が、7月16日より先行公開される。この度、そのキービジュアルとメインカットが公開された。
おびただしい数の“血みどろ映画”「夏のホラー秘宝まつり」がやってくる!
1978年にかの有名な『ゾンビ』を発表し、“ゾンビ映画” というジャンルを確立したロメロ監督。幻の未発表映画『アミューズメント・パーク』(73年)が発見されたのは、今から3年前だが、今回の公開に合わせ、4Kレストアが施された。
この作品は、もともと年齢差別や高齢者虐待について世間の認識を高めるためにルーテル教会がロメロに依頼した企画だった。しかし、出来上がった作品は、老人の悲惨な状況が容赦なく映され、あまりにもストレートに当時のアメリカ社会を描いた内容だったため、長らく封印されていた。
あのロメロが、“教育映画”を撮っていたという希少性と、ホラー映画ではないものの、ロメロの視点で現実を映し出した貴重な作品。半世紀の時を超えての日本初上陸となったのは意義深い。
コロナ禍を連想させるドキュメンタリータッチの傑作なども合わせて公開
また、本作品の公開を記念して、ロメロ監督作品『ザ・クレイジーズ』(73年)、『マーティン/呪われた吸血少年』(78年)も劇場公開されることが決定。一般公開に先駆け、7月9日より開催される映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2021」(カリコレ2021)の中で、ロメロの命日である7月16日にこれらと『アミューズメント・パーク』を合わせた3作品が上映され、10月15日から一般公開される。
『ザ・クレイジーズ』は、アメリカの田舎町を舞台に、狂人、軍人、生存者の三つ巴で描いたパニック・ホラーの傑作。生物兵器を載せた軍用機が町に墜落、水源を汚染させたことで地元の住人が次々に発狂する。事態が明るみになることを恐れた政府は、町を封鎖。封鎖の失敗に備え、町全体を焼却すべく上空に核爆弾搭載の軍用機を待機させるが……。
ロメロならではのセミ・ドキュメントタッチな設定と残酷描写が光る作品だ。
『マーティン/呪われた吸血少年』は、現代を舞台に吸血鬼伝説を新たな視点・角度から描いた作品。人間の血を求める少年(自称84歳)と、彼を監視するいとこの老人の確執を軸に描く。心を通わせる夫人との交流によって吸血衝動が抑えられてゆくが、夫人の自殺をきっかけに、物語は衝撃的な結末へ……。
ロメロ自身も「自身の手掛けた作品の中で、最も気に入っている」と公言している本作品。ジョージ・A・ロメロも出演している。
『アミューズメント・パーク』、『ザ・クレイジーズ』、『マーティン/呪われた吸血少年』は7月16日「カリコレ2021」で先行上映、10月15日より一般公開される。
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