ロマン・ポランスキーが、約4億の保釈金と過剰措置を条件に保釈へ
スイス司法省は25日、32年前の13歳の少女に対するわいせつ行為の容疑で2ヵ月前から拘束中だったロマン・ポランスキー監督の保釈の承認を発表した。保釈金は、450万スイスフラン(約3億9000万円)。
1977年、ポランスキーはアメリカのロサンゼルスで写真撮影中に、13歳のモデルの少女にシャンパンと薬物を飲ませ、性的関係を持った容疑で逮捕された。だが、有罪判決を受ける直前の78年にポランスキーは渡仏。以後はパリを拠点に活動していた。『戦場のピアニスト』がアカデミー賞を受賞した際も渡米しない用心深さだったのだが、9月26日に映画祭に出席するためスイスへ入国した際、チューリヒ空港で当局に身柄を拘束され、アメリカへの身柄引き渡しが要請されている。
今回の保釈条件は、身柄引渡しの詳細が決定するまで身分証明書類を当局に預け、スイス国内にポランスキーが所有する山荘に留まること。監視用の電子機器もつけられるという。76歳のポランスキーに対して、過剰とも言える逃亡防止措置で、ポランスキー夫人の姉で女優のマティルド・セニエも「(ポランスキーが)逃亡すると考えるなんて、ばかばかしい」とラジオ番組で語った。ポランスキーは近日中に保釈される予定だ。
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