『アヴァロン』以来、長編実写映画としては8年ぶりとなる押井守監督の新作『アサルトガールズ』。その完成披露舞台挨拶が11月30日にスペースFS汐留で開かれ、押井監督と黒木メイサが登壇し、映画について語った。
『アサルトガールズ』は、〈アヴァロン(f)〉と呼ばれる仮想空間を舞台に、黒木と菊地凛子、佐伯日菜子の3人が扮する美女プレイヤーが、巨大モンスターを相手にバトルを繰り広げるSFファンタジーアクション。
激しいアクションも満載のこの映画。その演出について押井は「よくある、主演女優と鬼監督の対決という構図は全然なかった」と笑顔で語り、むしろ「早く終わって温泉入ろうぜっていう(ユルい)感じでやっていたので、大島の裏砂漠という(ロケ地)自体が、彼女を役に入らせていった。そういう意味では、あの場所で撮ると決めたことが僕の最大の演出」と笑っていた。
一方の黒木は、CGがふんだんに使われているこの映画を振り返り、「佐伯さん、菊地さんと現場でお会いすることがなかったのに、1つの画に3人で映っていて、できあがったときにはビックリしました」と話していた。
実際の撮影では、黒木が重さ16キロもある「アサルト銃」を持って走るシーンも。「それが結構大変で、監督から『こういう持ち方をして、こういう走り方をした方がいい』と指示されました」と語る黒木に対し、彼女をいかにキレイに見せるかが最大の演出意図だったという押井は、「実物とほぼ同じ重量なので、女性が持つと銃に負けちゃう。だから、負けないように体を踏ん張るので背筋が伸び、背中にS字のきれいなカープが出る。女の人にはやはり、重たい物を持たせるに限る」と語っていた。
また、今回、黒木は素手によるアクションシーンにも初挑戦。男性相手に見事な戦いぶりを披露している。その感想については「やっぱり素手で戦うのは、強いか弱いかバレちゃうので難しい」と言いながらも、「気持ちよかったです」と満足そうな表情を浮かべていた。
『アサルトガールズ』は12月19日よりテアトル新宿ほかにて全国順次公開となる。
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