2008年8月に台湾で封切られ、同国映画史上NO.1ヒットとなった『海角七号/君想う、国境の南』。この映画の公開が12月26日に日本でも始まり、主役を演じた台湾ポップス界の人気スター、ファン・イーチェン、ヒロイン役の田中千絵、主題歌のほか1人2役で俳優に初挑戦した中孝介が登壇。さらに、日台ハーフの参議院議員である蓮舫も応援に駆けつけ、舞台挨拶が行われた。
まずはファンが、「みなさんこんにちは。ファン・イーチェンです。この映画の中ではアガという役を演じました」と簡単に挨拶。続いては田中の番。メイクアップ・アーティストのトニー・タナカを父に持ち、日本でも『頭文字<イニシャル>D THE MOVIE』などの映画に出演してきたた田中は、2006年に単身渡台。中国語を学びながら台湾を拠点に活動してきた。そうしたなか、掴んだ本作でのヒロイン役。それだけに日本凱旋で感極まったのか、「台湾からはじまって、中国大陸、香港、マレーシア、シンガポールと、アジアで上映されてきましたが、こうして故郷である日本で上映できる喜びを……」と話すが言葉が続かない。それでも、「みなさんと、一緒に、あの〜、何ですか〜」と続けようとするが、それも止まり、「舞い上がっちゃってすみません」と涙ぐみながら謝ると、場内からは大きな拍手が巻き起こっていた。
中も「たくさんの方にお越しいただき、大変うれしく思っています。この会場を去るときには、みなさんが幸せな気分になって頂けるのではないかと願っています」と挨拶していた。
そうしたなか、花束を持って駆けつけた蓮舫は、「1年前に台湾で大ヒットし、台湾の大使館関係者や政治家、友人たちに会う度に、挨拶代わりに『海角七号』をもう見たかと言われていた。だから、日本での上映をすごく楽しみにしていた」と、この日を待ちわびていたことを明かしていた。
また、その後行われたワイドショーやスポーツ紙向けの囲み取材では、レポーターから「この映画は事業仕分けとしてはどうか」と尋ねられた蓮舫は、笑いながら「これだけは仕分けられないでしょうね。映画の場合は余白があって、はじめてストーリーですから」と答え、場を盛り上げていた。
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