決して実ることのない禁断の愛を描いた『真幸くあらば』が1月9日に公開初日を迎え、キャストの尾野真千子、久保田将至、ミッキー・カーチスと御徒町凧監督らが新宿バルト9で舞台挨拶を行った。
密会中の男女に出くわし、衝動的に2人を殺してしまい死刑囚になった青年と、彼に殺された男性の婚約者で、その事実を隠して刑務所での面会を続けるうちに、死刑囚となった男の純粋さを愛しはじめてしまう女性との愛が静かに綴られていく。
この作品で、複雑な感情に揺れ動く主人公を見事に演じきった尾野は、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『萌の朱雀』で鮮烈なデビューを飾り、『クライマーズ・ハイ』などの秀作で存在感を発揮する若手実力派。劇中では、月明かりの下での美しい自慰シーンをオールヌードで演じているが、「究極の純愛を演じたつもりです。クセになる、ハマってしまう作品だと思います」とコメント。「ぜひ2、3回、見に来て下さい」とアピールしていた。
尾野真千子 インタビュー「ヌードシーンは、恥ずかしいものです(笑)」
一方、死刑囚を演じた久保田は、ファッションモデルとしても活躍。作品については、「映画でしか描けない、究極の純愛映画です。見た人は、それぞれ違う、いろんな感想をもつと思います。その思いを持ち帰って、いろんな人と話してください」と客席に語りかけていた。
また、同じく死刑囚役を演じたミッキー・カーチスは「この映画は本当にゆがんでいるから、覚悟して見ろよ!」と檄を飛ばし、音楽監督をつとめた森山直太朗は「心のひだを開いて、感じてください。五感を刺激する映画です」、プロデューサーの奥山和由は「“脳内純愛”を体験する映画。陶酔感あふれる、合法的な麻薬のような体験を楽しんでください」と、感情に訴える映画であることをアピールしていた。
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