「優子にも春子にも知世にも、私の今や過去のエッセンスが投影されている」
北欧のインテリアやオリジナル商品を販売するECサイト「北欧、暮らしの道具店」が企画・製作した映画『青葉家のテーブル』が6月18日より公開中。ムビコレでは「北欧、暮らしの道具店」の店長・佐藤友子に、どのような思いで映画を企画したのか、お話をうかがったインタビューを掲載中だ。
シングルマザーの春子(西田尚美)と息子のリク(寄川歌太)、春子の友人・めいことその恋人、という一風変わった4人暮らしの青葉家。そこに居候することになった春子の旧友・知世(市川実和子)の娘である優子(栗林藍希)を通して、ひと夏の青春のみずみずしさを映し出すと共に、青春の延長にある大人たちの生き方も描く。5人が囲む食卓に並ぶ料理や室内のインテリアなど、「北欧、暮らしの道具店」が織りなす世界観も本作の見所のひとつだ。
本作は全4話のWEBドラマの好評を受けて、新たに製作されたオリジナルストーリー。佐藤は「(WEBドラマは)何か上手くいかないことをどう克服していくかを、青葉家の4人について各1話ずつで描いた全4話だったんです。誰もが人生で経験する迷いや葛藤を描くという点では同じで、それをもうすこし壮大な長編作品として描き直したいというのはありました」と企画した経緯を振り返る。
主演の市川は、インタビューで、ほぼ佐藤をモデルに役作りを行なったと答えており、佐藤自身も「優子にも春子にも知世にも、私の今や過去のエッセンスが投影されている」と語る。「映画の中で春子が過去になりたかった自分と、今の自分とのギャップに向き合うシーンがあります。あそこでいつも泣きそうになってしまいます」。
人気ECサイトの運営にドラマ製作、そして長編映画と、次々とアイデアを形にし、順風満帆な人生をおくってきたように見える彼女の「若い頃に考えていた『こういう職業になっていれば、そういう姿になっていた』という人間像には、私自身もなっていない」という言葉は胸に響く。佐藤が経験してきた迷いや葛藤が、どうストーリーに反映され、そこから私たちはどのようなメッセージを受け取るのだろうか。佐藤友子のインタビュー全文はこちらから。
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