海の中で繰り広げられる生命の営みを描いた感動のネイチャードキュメンタリー『オーシャンズ』。この映画にちなみ、海の生物多様性について考えるシンポジウムが1月17日に新宿の明治安田生命ホールで行われ、滝川クリステルがトークショーに出席した。
環境省から、生物多様性推進のための「地球いきもの応援団」の一員に任命され、さまざまな活動をしている滝川。もともとドキュメンタリーが好きで、来月からスタートするWOWOWのネイチャードキュメンタリー番組『BBC EARTH』の司会も務めており、「ドキュメンタリーどっぷりです」と笑顔を浮かべていた。
司会から『オーシャンズ』で印象的だったシーンについて聞かれると、「ロケット打ち上げを見ているイグアナの表情が印象的でした。あとはシャコとカニとの戦い。セイウチが子どもを抱えるシーンも出てくるんですけど、あれは本当に貴重な映像ですよね。温かい気持ちになりました」と話していた。
また、趣味のスキューバダイビングについてについても触れ「『ニュースJAPAN』でキャスターをしていたときにストレス発散でよく出かけていたんですけど(笑)、全然、違う世界に入れるので、ハッピーで豊かな気持ちになるんです」と目を輝かせていた。だが、環境問題に心を痛めることもあったそうで「(温暖化などで)サンゴがどんどん白化したりして、寂しい光景もたくさんあるので、何かしなきゃという気持ちになった」と、海の環境保護の重要性について訴えた。
「今年は10月に名古屋でCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)があり、日本がリーダーシップをとらないといけない大事な年なんですけど、それに向けてPR活動をしています。知ってもらうことが大事なので」と滝川。司会から、生物の多様性を守るために人々ができることについて聞かれると、「WWF(世界自然保護基金)の会員になったり募金するとか、できることからはじめてもらえれば。あとは、海洋環境に配慮しながら獲られた水産物に与えられる認証エコラベル(MSCの海のエコラベル)などがついた水産物を選ぶようにしたり。私たち消費者がそういう意識をもてば、漁業者の意識も変わってくるので」と滔々(とうとう)と語った後、「すみません、熱く語っちゃいました」とはにかんだ笑みを浮かべた。
トークショー後には、京都大学フィールド科学教育センター長の白山義久教授から、ペンギンを模した大きな花束を贈呈された滝川。かわいいペンギンに顔をほころばせ、頭をなでなでしてあげたりしていた。
『オーシャンズ』は1月22日よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて全国公開される。
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