巨額利益をめぐるマネーゲームをテーマにしたエコノミックエンターテインメント『作戦 THE SCAM』。この映画に主演したパク・ヨンハとイ・ホジェ監督が来日し、1月26日に九段会館で記者会見を行った。
[動画]『作戦 THE SCAM』記者会見/パク・ヨンハ、イ・ホジェ監督
『冬のソナタ』でペ・ヨンジュンの恋敵を演じて人気を博したパク。初めて株について描いた韓国映画としても話題の本作で彼が演じたのは、デイトレーダーの主人公。株で全財産を失ってしまったものの、腕を磨いて再び株の世界で活躍していた主人公が、600億ウォンという大金が動く仕手戦に巻き込まれていく様子を描いたスリリングな物語だ。
これが長編デビュー作という監督は、「『オーシャンズ11』のような、犯罪グループが一発逆転を狙う映画が好きだったのですが、証券会社に勤めている友人から株価操作でいたずらをする“作戦勢力”というものがあると聞き、映画にしたら面白いのではと思って作りました」と製作意図を語った。
前半では負け犬として描かれている主人公。その役作りについてパクは、「監督と話し合った上で、普段の自分をそのまま反映しました。なので、前半部分で着ている衣装の半分以上が、普段、自宅で着ている服(笑)。でも、ナチュラルな演技をするのは、少し大変でしたね」と話していた。
パクを筆頭にイタズラ好きの俳優陣がそろっていて、笑いの絶えない楽しい現場だったそうだが、パクは「まじめな顔をした監督から、笑いはここまでにして撮影にのぞみましょう」と言われたこともあったと振り返っていた。だが一方で、リスクを恐れない役者魂を見せつける場面もあったそうで、監督によると「監督としては危険な撮影を強要することはできないのですが、あるシーンの撮影で、パク・ヨンハさんから、もっと迫真のシーンにするための撮り直しを提案してくれたことがあり、これほどありがたいことはありませんでした」と感謝の念を語っていた。
撮影を通じて絆を深めたという監督とパク。真面目な兄とやんちゃな弟といった雰囲気で息もぴったり。会見も後半になると緊張もほぐれてきたのか、リラックスして笑い合う様子に、記者たちも思わず笑顔を浮かべていた。
『作戦 THE SCAM』は、シネマート六本木ほかにて公開中。
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