俳優の渡部篤郎が初監督した『コトバのない冬』。2月20日より渋谷のユーロスペースで公開されるこの映画の完成披露舞台挨拶が、2月10日に品川プリンスシネマにて行われ、監督・主演を務めた渡部と高岡早紀、広田レオナの3人が登壇した。
[動画]『コトバのない冬』 舞台挨拶に渡部篤郎、高岡早紀、広田レオナが登壇
この映画の撮影は2004年と、今から6年前のこと。公開まで時間がかかったことについて聞かれた渡部は「今は嬉しい限りです」と答えると、「本当に自主製作でやってきましたので、いつ上映とか、そういうことを特に決めずに撮影してました」と振り返る。
一方、主人公を演じた高岡は、「私、さっきまで4年くらい前の話かなって思っていたら、6年も前と伺ってビックリしています」と答え、ポスターに映る自分の顔を見ながら、「この顔は6年前ってことですよね。ちょっと離れてみたい」とポスターから距離をとり、6年若い自分との比較を避けていた。
また、司会から「女優さんはやっぱり、まったく変わっていないですよね」と誉められると、高岡は「そんなことないです。私も太りました」と明かし、司会を「エッ!」と驚かしていた。
すると、広田も「私も9キロ太りました」と告白。「9キロも太るってすごいですよね。まずいですよね、人として」と笑いを誘っていた。
さらに広田は、この日のお昼に、はじめてこの映画を布団の中で見たそう。そこで「がっつり切られているところがあって」と、編集で切られてショックを受けている様子。「切られたのはショックじゃないんけど、そのシーンが本当に命がけだったんです。だって、2人で遭難したんですから」と命の危険があったことを告白。
話によると、吹雪の中、自分で運転できないため、渡部が運転するスノーモービルの後に乗ったそう。「そしたら150キロも出すんです。しかも、視界はゼロ。猛吹雪で、私、絶対死ぬと思って。だったら、絶対、この人と一緒に死にたくないって思いました。死ぬときは好きな人と死にたい!」
そう話す一方で、監督の演出について広田は、「演出方法は忘れちゃったんですけど、すっごい少年みたいに可愛かったり、すごくしっかりしてたり、いろいろな面を見せてくれるので、好きにならないように努力しました」と笑うと、「惚れちゃいけない、騙されるなみたいなね……。騙されてはないんだけど、結構そういうテクもってるなって(笑)」
この言葉を受け、司会が渡部に「広田さんからそんな風に思われているって気づいていました?」と質問すると、「そうやって真に受けても……」と渡部は、少々困ったように話していた。
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